女優・杉田かおる vs 弁理士・山田龍也 ~杉田かおるさんと対談してきました(2015.1.16)~

クロスリンク特許事務所(東京都中央区銀座)所長、中小企業専門の弁理士・山田龍也(@sweetsbenrishi)です。

目次

はじめに

3年程前、事務所を開業した頃に、あの「チー坊」に会う機会がありました。
天才子役として一世を風靡し、その後も息の長い活躍を続けている女優の杉田かおるさんです。

今日は杉田かおるさんとヤマダの対談記事を紹介します。

杉田かおるさんについて

「パパと呼ばないで」で石立鉄男さんの娘役「チー坊」を演じ、天才子役と絶賛された杉田かおるさん。

その後も、「3年B組金八先生」や「池中玄太80キロ」などの人気ドラマに出演し、息の長い女優活動を続けています。

演技派女優として活躍する傍ら、「ロンドンハーツ」では様々な格付けでワーストワンを記録したり、「愛のエプロン」では致命的な料理下手が明らかになったりと、バラエティ番組では破天荒キャラの一面も見せています(笑)

最近はお母様の介護のため、芸能活動をセーブしていたようですが、そのお母様が今年の1月に永眠。女優活動の再開に期待がかかっています(*1)。

対談「お客様目線での特許出願を心がけ”技術”と”市場”の架け橋に」

それでは、杉田さんとの対談記事の内容を紹介します。

タイトルは「お客様目線での特許出願を心がけ”技術”と”市場”の架け橋に」です。

常に“分かりやすさ”を第一に考えて出願書類を作る

【杉田】 2015年1月にこちらの特許事務所を立ち上げられたと伺いました。

【山田】 そうなんですよ。まだ出来たてホヤホヤです(笑)。当所は日本国内の出願と審査対応に業務を特化することで、質の高いサービスを提供することを目指しています。海外出願や訴訟などの業務については、その分野のスペシャリストの方々と連携しながら手がけていく予定です。

【杉田】 ご自身の専門性を高めた上で、同業者の方とパートナーシップを図られているという点が素晴らしいと思います。仕事のやりがいも大きそうですね。

【山田】 最先端の技術や第一線で活躍中の技術者と、直に接することができるのが魅力です。ものづくりの成果がその会社の財産となり、日本の企業、特に中小企業の活力に繋がっていけば嬉しいですね。

【杉田】 では実際、お仕事をされる上で心がけていることなどはありますか?

【山田】 何よりも言葉の“分かりやすさ”を重視しています。私は技術者時代に特許文献を調べる機会が沢山あったんですが、とにかく難しくて読みづらかったんですね。文章が難しいと特許権の内容が分かりづらくなって、特許紛争の元になるんですよ。ですから、常に“分かりやすさ”を第一に考えて出願書類を作っています。文章だけではなく、技術者に対する説明も同じですね。

▲ 大女優を前に、かなりリラックスしていますね(笑)

ものづくりの成果を知財に、技術を市場に繋げる

【杉田】 技術者側の立場を経験しているというのも強みですね。だからこそ今はサポートする側として、しっかりとお客様の方を向くことができるのだと思います。

【山田】 素晴らしい発明をしていても技術者がそれに気づいていなかったり、気づいていても上手く伝えることができなかったり、ということは結構多いんです。だからこそ技術者の思いをしっかりと引き出し、それを出願書類に落とし込むのが自分の役割だと思っています。そこまでやらないと質の高い特許権は取れないし、せっかく権利を取れてもそれがビジネスに繋がっていかないんですよね。

【杉田】 ビジネス面にもしっかり配慮されていると。また、強い特許権を取るという意味では、伝える力だけでなく引き出す力も大切になってくるということですね。

【山田】 おっしゃる通りです。「弁理士さんとの打ち合わせは緊張する」と嘆いている技術者もいますが(苦笑)、大切なのは何でも気軽に話し合える関係です。そのためには技術者と同じ目線に立って信頼関係を築いていかないと。それさえできれば、ものづくりの成果を知財に、技術を市場に繋げていくことができると信じています。

▲ 杉田さんとは勿論、初対面。でも、とても楽しい対談になりました。

杉田かおるさんからのコメント

最先端の技術と関わりながらも、それを分かりやすく人に伝えようとしている姿勢がとても印象的でした。コンサルティング的な見地から、ビジネスをする上での注意点なども含めて有益なアドバイスをしてくださるというのも、依頼する側からすると非常に心強いと思います。

まとめ

対談が始まる前は、「女優さんだし、高飛車な感じの人なのかなぁ?」と一抹の不安があったことも事実です。特に杉田さんの場合、バラエティ番組で毒舌キャラ、キレキャラとして知られていましたからね(笑)

でも、全くの杞憂に終わりました。すごく穏やかで優しい印象の人でしたよ!

杉田さんはヤマダと同じ1964年11月生まれ。同級生という親近感もあり、対談はスムーズに進みました。対談後にはご自分の著書「すれっからし」をプレゼントしてくれる大サービス。楽しいひと時を過ごすことができました!

▲ 杉田かおる著・【告白自伝】すれっからし(小学館文庫)

参考記事

(*1)杉田かおる|ウィキペディア

出展

この対談は「~躍進する企業の貯蔵庫~ 注目企業.COM 2015年4月号(国際情報マネジメント発行)」に掲載された記事です。

スペシャリストインタビュー
「お客様目線での特許出願を心がけ”技術”と”市場”の架け橋に」 クロスリンク特許事務所 所長/弁理士 山田 龍也

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