樺沢紫苑さん「ムダにならない勉強法」出版記念講演会を聴いて ~一生懸命、勉強しても結果が出ないのには理由がある~

中小企業専門・クロスリンク特許事務所(東京都中央区銀座)所長、弁理士の山田龍也(@sweetsbenrishi)です。

目次

はじめに

「そんな勉強をしたって、結果なんて出るわけねぇだろ!」
弁理士試験を受験していた頃の自分を一喝したい気分のヤマダです(笑)

精神科医であり、作家でもある樺沢紫苑先生の「勉強法」に関する講演会を聴いてきました。

樺沢先生の話を聴いて、また、弁理士試験になかなか合格することができず燻っていた頃の自分を振り返って、結果が出ない理由は自分の能力ではなく勉強の仕方にあったことを痛感しました。

今日は、樺沢先生のお話に基いて「結果を出すための勉強法」についてまとめてみました。

うまくいかない原因は能力ではなく方法論

一生懸命、勉強しているのに結果が出ない。
一生懸命、仕事に取り組んでいるのに成果が上がらない。

誰でもそんな経験はあると思います。
私にもあります。

そういう場合、自分の能力不足を理由にしたくなるものです。
でも、そうではありません。

勉強の仕方や仕事の取り組み方に問題があるのです。
自己啓発も、資格試験も、あなたの会社の知的財産の取り組みも。

うまくいかない原因は全て、方法論にあるといってもよいでしょう。

一生懸命、勉強しても結果が出ない理由は3つ

方法論の問題点は色々あると思います。

でも、大概の場合、以下の3つです。

● 我流(実績のない方法)
● やりっ放し(勉強したことを定着させていない)
● ムラっ気(継続性がない)

もう、書いていてイヤになりますね…。

受験生時代の私がまさにこうでした(苦笑)

結果を出すための勉強法(その1) ~真似ぶ~

初心者が我流の勉強法(実績のない方法)で取り組んでも結果が出るはずはありません。

我流の勉強法は即刻やめて、成功している人のやり方を真似することです。

私も自分で基本書を読んで勉強したり、試行錯誤しながら独自の論文を書いていた頃は全く結果が出ませんでした。
ゼミの先生のアドバイスを聞いたり、ゼミ仲間で成績が良い人のやり方を真似してみたり。
そういうことに取り組みながら「勝ち方」を覚えていきました。

ここで気をつけたいのは「つまみ食い」をしないことです。

まだ勘所がわかっていない初心者が複数の人のやり方を「イイとこ取り」しようとすると、自分に都合のいいところや取り組みやすいところばかりを取り込んでしまい、全体として整合性のない勉強法になってしまいます。

ロールモデルは1人だけ。
その人のやることをそっくりそのまま受け入れるつもりで「真似ぶ」ことが大事です。

結果を出すための勉強法(その2) ~アウトプットする~

勉強をしても、やりっ放しでは成果が上がりません。

勉強した内容を定着させるために、インプットした内容をアウトプットすることが必要です。
結果が出ない原因の多くは、インプット過多のアウトプット不足にあるのです。

私はここが致命的にダメでした。
色々な講座を受けまくり、未消化のまま垂れ流すことの繰り返し。
勉強している気にはなりますが、頭の中に知識が蓄積されません。

「本を読む(見る)」、「講義を受ける(聞く)」は受動的な行為です。
これだけだとインプットした情報が頭の中に定着されません。

頭にインプットした情報を「書く」、「話す」という能動的な行為でアウトプットすると、脳が活性化され、情報が頭の中に定着されます。
情報を行動に変換して初めて成果が上がるのです。

アウトプットの方法としては「3ポイントアウトプット法」が有効です。
1回、講義を受けたら、その中から3つの気づきと、3つのtodo(自分がすべき行動)を書き出すという方法です。
講義内容を全て習得しようとすると散漫になり、何も得られなかった、ということになりかねません。
「3つだけは確実に持って帰る」という気概で講義に望むことが大事です。

このコラムも「3ポイントアウトプット法」を使って書いたものです。

結果を出すための勉強法(その3) ~ミルフィーユ勉強法~

ちょっと勉強したらしばらくお休み…。

ムラっけがあると勉強の効率も上がりません。
勉強は継続して初めて結果が出るのです。

週に1回、3時間の勉強をするよりも、毎日15分でいいから必ず取り組む方が結果は出ます。
量は少なくてもいいから、何度も重ねていく。

受験生時代、ゼミ仲間のさおりんが、まさにこのやり方を実践していて「ミルフィーユ勉強法」と称していたのを思い出しました。
薄く何層にも生地を重ねていく、という意味です。
このやり方だと穴(弱点)も少なくなります。

樺沢先生によると、このやり方は記憶力を増強する「ドーパミン」を分泌させやすい方法だそうです。
脳科学的にも根拠がある勉強法なのです。

まとめ

● 我流、やりっ放し、ムラっ気を排する。
● 「真似ぶ」、「アウトプットする」、「ミルフィーユ勉強法」の3つを実践する。

これらが「結果を出すための勉強法」と考えています。

一生懸命、勉強しているのに結果が出ないという方、試してみてはいかがですか?

参考サイト

樺沢紫苑・著「ムダにならない勉強法」(サンマーク出版)
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