「形がある製品」に関する発明は「材料」と「構造」で表現される

ものづくりとブランドづくりの専門家・弁理士のヤマダです。

クロスリンク特許事務所(銀座・東銀座・新橋)
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はじめに

発明には色々な分野があります。

ヤマダが好きなのは「形がある製品」に関する発明です。

形を文書で表現するのは難しい。弁理士の個性が出る

私は大学の化学科を卒業して、化学メーカーに就職し、6年半、研究開発の仕事に携わった後に、特許事務所に転職しました。特許の仕事を始めてから、今年の夏で20年を迎えます。

今まで沢山の発明を見てきました。中でも、私が好きな発明は「形がある製品」に関する発明です。ソフトウエアではなくハードウエア。どちらかと言うと古典的なモノづくり。

「形がある製品」は、その製品を形作っている材料や素材と、その製品の形状や構造によって、発明を表現することができます。

私は元々、化学系の出身なので、材料や素材は比較的得意とする分野です。特許事務所に移ってからも、金属、セラミック、プラスチック、ゴム、紙などの様々な材料や素材に関する案件を扱ってきました。知識はあります。

そして、昨日お話しした紙おむつ(*1)。

この紙おむつの案件を扱っている時に、製品の形状や構造を表現するテクニックが身についたと感じています。

物の形に関する表現は弁理士によって違います。たとえ同じ物を見ていたとしても、それを表現する言葉は様々です。弁理士の個性が出ます。

試しに身近にあるもの、例えば、スマートフォンでも飲料のペットボトルでもいいので、その形を言葉で正確に表現してみてください。結構、難しいですよね。

だからこそ、その形状や構造が明確に伝わるように表現したい。そう思って知恵を絞るところが好きなんですね。

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