「大迫、半端ないって!」を他人が商標登録する意味はあるのか?

クロスリンク特許事務所(銀座・東銀座・新橋)・弁理士のヤマダです。

はじめに

サッカーW杯ロシア大会。日本代表は大方の予想に反し、初戦で難敵コロンビアを2-1で下す好スタートを切りました。

この試合で決勝ゴールを決めたのが大迫選手。「大迫、半端ないって!」がトレンドワード入りしています。しかし、この「大迫、半端ないって!」も例に漏れず、全く無関係の第三者に商標登録されています。

今日は、「大迫、半端ないって!」を他人が商標登録する意味はあるのか?について考えてみます。

「大迫、半端ないって!」の由来

まず、「大迫、半端ないって!」って何?という方のために、この言葉の由来について簡単に説明しておきましょう。

この言葉が生まれたのはもう10年も前のことです。

全国高校サッカー選手権の準々決勝。日本代表・岡崎選手の母校でもある名門・滝川第二は、大迫を擁する鹿児島城西と対戦します。ところが、大迫に2ゴールを奪われ、トータル6失点という衝撃的な敗戦を喫してしまいました。

この時、大迫の超高校級のパフォーマンスに対峙した滝川第二のキャプテン・中西君が試合後のロッカールームで叫んだ言葉が「大迫、半端ないって!」なのです。

以後、この言葉は大迫の凄みを端的に表す言葉としてサッカー通の間に広まり、大迫が活躍する度にトレンドワードに登場することになったのです。

「大迫、半端ないって!」には続きがある

この「大迫、半端ないって!」。

敗戦したチームのキャプテンが悔し紛れに叫んだ一言のようにも思えますが、そうではありません。

実は、この言葉には続きがあるんです。

「後ろ向きのボールめっちゃトラップするもん。そんなんできひんやん普通。」
「そんなんできる? 言っといてや。できるんやったら。」
「新聞や。全部新聞や。撮られたし。もう…。」
「また一面やし。またまたまたまた2発やし。」(注:大迫は1回戦からこの試合まで4試合連続で2ゴールを決めている)

と続き、最後に、監督の

「あれは凄かった。俺、握手してもらったぞ。」

という言葉で、ロッカールームは爆笑に包まれるのです。

「大迫、半端ないって!」は中西君が言うから価値がある

この話の流れを見れば、「大迫、半端ないって!」が、単純に、敗戦の悔しさや能力差を見せつけられた悔しさを表すものでないことが解ります。

試合結果を客観的に受け止め、相手をリスペクトし、たとえ敗戦後であってもキャプテンとして仲間を笑顔にさせる。

そんな中西君の人柄の良さを凝縮させた、彼ならではの言葉なのです。

他人の言葉を商標登録してもそれがブランドとなることはない

実は、この「大迫、半端ないって!」については、中西君とは全く無関係の別人が商標登録を受けています(ローマ字表記のものが登録されています。)。

少し前に話題になった、カーリングの「そだね」も別人による商標登録でした。

 

他人の言葉や流行の言葉に乗っかって、それをいち早く出願し、商標を取る。

それで某かの利益を得ることはできるでしょう。「商売ってそういうもんでしょ?」と考える人もいるかもしれません。

でも、ヤマダはそういうやり方は好きではないです。

言葉は言霊。その言葉を紡ぎ出した人の魂が込もっています。その人が口にして初めて意味を持つのです。そして、商標制度はビジネスを行う人の旗印となる言葉を保護し、ブランドとして育てていくためのツールです。

ヤマダは「大迫、半端ないって!」を中西君以外の他人が商標登録することの意義を感じません。それが、ブランドとなって長く親しまれることもないでしょう。

まとめ

青臭い言い方かもしれませんが、ヤマダは自分の個性や強みを打ち出して、長く愛されるブランドを作って欲しいと思っています。

そんなお話をするセミナーを月イチペースで開催しています。個人事業主さん向けのブランドづくりに関するセミナーです。

 

商標登録に興味がある方、王道のブランドづくりをしたい方、ぜひ、ヤマダのセミナーにご参加ください!

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プロフィール

山田 龍也(やまだ たつや)
山田 龍也(やまだ たつや)
ものづくりとブランドづくりの専門家/弁理士/ブロガー。
中小製造業のものづくり、個人事業主のブランドづくりを支援中。
特許・実用新案・意匠・商標の権利取得手続; 知財戦略・商品の差別化戦略の立案; 商品の企画・開発に関するアドバイス; 情報発信を用いたブランディング・マーケティング; が得意。

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