事例「赤いきつね」から学ぶネーミングのコツ

中小企業専門・クロスリンク特許事務所(東京都中央区銀座)所長、弁理士の山田龍也(@ta2_ymd)です。

事例「赤いきつね」から学ぶネーミングのコツ|事例から学ぶネーミングのコツ

商品名やサービス名、お店の名前や会社の名前。
ネーミング次第で、見る人の反応や売上が変わってきます。

「事例から学ぶネーミングのコツ」では実際の事例からネーミングのコツを探っていきます。

 

ネットを徘徊していたら、こんな記事を見つけました。

マルちゃん「赤いきつね」の開発当初の名前は「熱いきつね」だった|週間アスキー

ということで、今回の事例はマルちゃんのロングセラー商品・カップうどんの「赤いきつね」です!

 

マルちゃんの「赤いきつね」。
言わずと知れたロングセラー商品です。

ウィキペディアによると、

前身にあたる商品は1975年(昭和50年)9月に発売された世界初のカップうどん「マルちゃんのカップうどんきつね」である。

しかし翌1976年(昭和51年)に入ると・・・、ライバル・日清食品の「どん兵衛」きつねうどんを始めとする類似品が多数登場する。
このため、同社は商品戦略の見直しを余儀なくされ、1978年(昭和53年)8月にパッケージなどのリニューアルを行った。
この際につけられた名称が「赤いきつね」である。

 

出展:マルちゃん赤いきつねと緑のたぬき|ウィキペディア

 

とあります。

では、この「赤いきつね」からネーミングのコツを学んでみましょう。

ネーミングのポイント(その1)|誰もが知っているけど商品とは関係ない言葉を使う

ネーミングのポイント、1つ目は誰もが知っているけど商品とは関係ない言葉を使うという点です。

この商品名の特徴は「赤い」の部分です。

トマトソースのアラビアータや唐辛子がたっぷり入った担々麺ならわかります。
実際に色が赤いですから。

でも、この商品は純和風のお出汁が効いたきつねうどん。
商品自体は全く赤くはないのです。

それなのに、商品とは全く関係ない「赤い」という言葉を使う。
これはかなり斬新でインパクトがあるネーミングです。

人は違和感があると興味を持ちます。
「うどんが赤いってどういうことよ?!」と興味を持つわけです。

 

きつねうどんだから「きつね」。
名前の特徴は「赤い」の部分だけ。

たった3文字。
それでも「うどん」と組み合わせると斬新さがある。
そして、短くてインパクトがあるので、記憶にも残りやすいわけです。

しかも、「赤い」は造語ではなく、一般的に使われる言葉です。
だから覚えやすい。

 

短くてシンプルで覚えやすいのに斬新でインパクトがある。
ネーミングのお手本のような商品名と言えます。

ネーミングのポイント(その2)|パッケージデザインと連動させる

ネーミングのポイント、2つ目はパッケージデザインと連動させるという点です。

「赤いきつね」で印象的なのは赤を印象的に使ったパッケージデザインです。

蓋も容器もベースカラーは赤。
そこに白の太文字で「赤いきつね」と書いてあります。

非常に印象的なパッケージデザインです。
これだと、同業他社のカップうどんと間違えようがありません。
極めて強力な差別化要素になっています。

 

しかし、パッケージデザインを目立つ色にすればよいかというとそうではありません。
商品名に「赤い」と入っていることが効いているのです。

商品名「赤いきつね」と、赤を強調したパッケージデザインとを連動させたことが強力な差別化要素となっているのです。

ネーミングのポイント(その3)|関連商品・シリーズ化を意識する

ネーミングのポイント、3つ目は関連商品・シリーズ化を意識するということです。

「赤いきつね」は色を名前の特徴にしています。
このことが関連商品への展開を容易にしています。

 

「赤いきつね」と言えば、「緑のたぬき」ですよね。

「緑のたぬき」はカップの天ぷら蕎麦。
「赤いきつね」と同様に、商品自体が緑色をしているわけではありません。

それでも、「赤いきつね」を知っている人であれば、

「マルちゃんが『赤いきつね』の関連商品を出したんだな!」

 

と、ピンとくるわけです。

「赤いきつね」の赤いパッケージと、「緑のたぬき」のグリーンのパッケージ。
補色関係にある赤と緑のパッケージがお店の棚に並んでいると鮮やかですよね。

「赤いきつね」と「緑のたぬき」を並べて販売する。
こうすることで、「赤いきつね」のファンに後発商品の「緑のたぬき」をアピールすることができます。

「赤いきつね」を買いに来た人が、「おっ!新しい商品が出てる。買ってみるか」と、なるわけです。
相乗効果を望めるメリットがあるんです。

 

商品名を考える時には、最初に発売した商品の関連商品、シリーズ化まで念頭に置く。
そうすることで、二発目以降の商品の売出しやブランドづくりが容易になるというメリットがあるのです。

まとめ

今回の「赤いきつね」のネーミングのポイントは、

(1)誰もが知っているけど商品とは関係ない言葉を使う
(2)パッケージデザインと連動させる
(3)関連商品・シリーズ化を意識する

 

でした。

商標の相談を受けていると、商品の内容を説明したにすぎない名前を登録したいという方が多いんですよね。

それでは同種の商品(今回の例ならカップうどん)が出てきた時に区別することができません。
同種の商品であれば商品内容の説明は似たようなものになりがちだからです。
そうすると、お客さんは商品を取り違えてしまいます。
説明的な名前は個性が出にくく、ブランド化に繋がらないんです。

もっと頭を使いましょう。
商標やブランドは他社の商品と区別ができてなんぼです。
商品の説明にすぎない名前では他の商品と区別できませんよ(笑)

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プロフィール

山田 龍也(やまだ たつや)
山田 龍也(やまだ たつや)
ものづくりとブランドづくりの専門家/弁理士/ブロガー。
中小製造業のものづくり、個人事業主のブランドづくりを支援中。
特許・実用新案・意匠・商標の権利取得手続; 知財戦略・商品の差別化戦略の立案; 商品の企画・開発に関するアドバイス; 情報発信を用いたブランディング・マーケティング; が得意。
 

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