商標登録における商品・役務(サービス)の区分とは?

はじめに

中小企業専門・クロスリンク特許事務所(東京都中央区銀座)所長、弁理士の山田龍也(@ta2_ymd)です。

この記事は、「商標権で護る(名前・マーク)」のカテゴリーに属する記事です。
商標登録をして商標権を取ることで大事なブランドを護ることができます。
ブランド戦略を重視する中小企業様は必見の内容です。

今回は、とかく分かり難い「商品・役務(サービス)の区分」について解説します。

商標登録における商品・役務(サービス)の区分とは?

商標登録の出願をする時に出てくるのが、「区分」という言葉。

この「区分」を攻略するには、「商標登録の仕組み」と「商品・役務(サービス)」について知ることが大事です。
まず、この2つを説明し、その後で「区分」について解説します。

最後に、何故、「区分」について理解することが必要なのかについて説明します。

【1】商標登録の仕組み

「商標」とは、商売のために使う標識(文字やマーク等)のことです。

商売はお客様に対して何らかの商品や役務(サービス)を提供することで成り立っていますよね?

ですので、商標登録は、「商標」をその商標を使いたい「商品・サービス」に紐付けて登録する仕組みになっています。
商標登録においては、「商標」と「商品・サービス」とは一体不可分な関係にあるわけです。

このように、商標登録は、「商標」と「商品・サービス」という2つの要素から成り立っています。

商標登録というと、どうしても「商標」ばかりに目が行ってしまいます。
でも、実は「商品・サービス」も大事なんだ、ということを覚えておきましょう。

【2】商標登録における商品・役務(サービス)の区分とは何か?

商標登録において、商品・サービスが大事だということはお分かり頂けましたね。

商品・サービスの話をする時によく出てくるのが「区分」という言葉です。

 

「区分」は、商品・サービスを分類するためのグループです。

商品は第1類から第34類までの34の区分に、サービスは第35類から第45類までの11の区分に、グループ分けされています。

合わせて45の区分があるわけです。
どんな商品・サービスであっても、この45の区分のどれかに入ります。

【3】商品・役務(サービス)の区分を理解することが大事な理由

区分を理解することが大事な理由としては、以下の2つが挙げられます。

(1)商標登録の費用を左右する

一言で言えば、区分の数が増えるに従って、商標登録の費用も増えていくということです。

 

まず、特許庁に支払う費用。

出願料(審査のための料金)にも登録料(登録のための料金)にも区分加算という追加料金があります。
出願料については1区分増えるごとに8,600円の加算。
設定登録料については、10年分を納付する場合、1区分増えるごとに28,200円の加算。
5年分を納付する場合でも1区分増えるごとに16,400円が加算されます。

無闇に商品・サービスを増やせば、区分数も増えていきます。
そうすると、特許庁に支払うお金が増えてしまうわけです。

 

お次に、弁理士に支払う弁理士費用。

弁理士費用についても区分数に応じて料金を加算するシステムを採用している特許事務所が殆どです。

そうすると、特許庁費用と弁理士費用のダブルパンチで費用が上がっていくわけです。

 

因みに、うちの事務所では4区分までは弁理士費用を加算していません。
お財布に優しいシステムになっています(笑)

(2)商標登録の審査結果に影響する

区分の書き方が悪いと、審査で拒絶され、商標登録を認められません。

商標登録の出願書類では区分と商品・サービスの名前を併記します。
例えば、「第3類 化粧品」とか、「第43類 飲食物の提供」と言った具合です。

 

この時、

● 区分と商品・サービスの内容が合っていない
● 商品・サービスの記載が曖昧でどの区分に入るかを判断できない

等の場合には、特許庁の審査官からダメ出しのお手紙が届きます。

「拒絶理由通知」というやつです。

「このままでは商標登録をすることができません。書類を直してください。」

ということを知らせる通知ですね。

 

商標や商品・サービスだけではなく、区分も審査の対象となっているんです。

書類の修正(「補正」といいます)については、特許庁費用を支払う必要はありません。
(区分の数を増やすような修正については、出願料<審査のための料金>を追加で支払う必要があります)

但し、書類の修正を弁理士に依頼すれば、弁理士費用を請求されるケースが多いでしょう。

 

書類を修正することになれば、余分な手間と費用がかかります。
そして、書類を修正した後、再審査ということになると、審査の期間も延びてしまいます。

商品・サービス、そして区分については、正しい理解が必要なんです。

まとめ

今回は、とかく分かり難い「商品・役務(サービス)の区分」について解説しました。

区分の重要性はご理解頂けたでしょうか?

ポイントをまとめます。

【1】商標登録は、「商標」と「商品・サービス」という2つの要素から成り立っている
【2】「区分」は、商品・サービスを分類するためのグループ
【3】商品とサービスを合わせて45の「区分」がある
【4】「区分」は商標登録の費用を左右する
【5】「区分」は商標登録の審査結果に影響する

 

商標登録を行う際には、「商標」だけでなく、「商品・サービス」と「区分」も大事なんだ、ということをお忘れなく。

今後、45の区分に含まれる具体的な内商品・サービスについても紹介していく予定です。
そちらもお楽しみに。

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