事例・落とし物防止タグ「MAMORIO(マモリオ)」から学ぶネーミングのコツ|アナグラム

中小企業専門・クロスリンク特許事務所(東京都中央区銀座)の代表弁理士・山田龍也(@sweetsbenrishi)です。
 

この記事は、「ネーミング」に関する記事です。

「新商品に名前を付けないといけないのに良い名前が思いつかない…。」
「自分にはセンスがないからネーミングは無理…。」

そんなお悩みをよく聞きます。

でも結論から言ってしまうと、ネーミングにセンスは不要です。

確かにセンスはないよりあった方がよいかもしれません。
でも、殆どの人はそれ以前のところで引っかかっています。

ネーミングには理論(ロジック)があります。
理論に則って考えれば、誰でも良いネーミングはできるのです。

弁理士は商標登録の専門家です。
商標登録の依頼を受ける中で、様々なネーミングについて相談されています。
その弁理士が商標登録の実務の中で蓄積してきた、センスに頼らないネーミングのコツをお伝えします。

事例・落とし物防止タグ「MAMORIO(マモリオ)」から学ぶネーミングのコツ|アナグラム

そう遠くない将来に、全ての物(センサーやデバイス等)がインターネットを通じてクラウドに繋がる時代になるでしょう。

そこで、最近、盛んに開発が進められているのが、IoTデバイスです(IoT:Internet of Things<モノのインターネット>)。

「MAMORIO(マモリオ)」は世界最小クラスの紛失防止デバイスと言われているIoTデバイスです。

小さなタグ状の製品で、お財布や鍵、バッグなどの持ち物に付けて使います。
持ち物が手元から離れると、いつどこで持ち物をなくしたかがスマートフォンに通知される仕組みになっています(*1)。

ネーミングテク「アナグラム」

「MAMORIO(マモリオ)」の語源は「お守り」です。

大切な持ち物を守るという意味合いを持たせています。見た目も小さなタグ状でお守りっぽいですね。

そして、アナグラムは既存のワードの中の文字の順序を入れ替えるという手法です。

「お守り」と「MAMORIO(マモリオ)」のアルファベットの綴りを見てみましょう。

 

お守り   OMAMORI

マモリオ  MAMORIO

 

「お守り(OMAMORI)」の先頭の「O」を最後尾に移動させて、「マモリオ(MAMORIO)」にしたわけです。

「MAMORIO(マモリオ)」は日本語をローマ字に置き換えた後、ローマ字(アルファベット)の順序を入れ替える手法を使っています。

同じように、ひらがなやカタカナをローマ字に置き換えることなくそのまま使って、順序を入れ替える手法を使ってもよいでしょう。

「アナグラム」のメリット

「アナグラム」という手法のメリットは、元のワードに含まれる文字を並べ替えることで、比較的容易に新しい言葉を作り出せることです。

語源となるワードを設定し、その中の文字を色々な順序に入れ替えて語感の良い言葉を探してみましょう。
文字の組み合わせは自由自在です。

文字を入れ替えた後の言葉は、意味がない造語でも構いません。
語感が良いという理由でそれを採用してもよいのです。「MAMORIO(マモリオ)」はそのパターンです。

文字を入れ替えた後の言葉が別の意味を持つ言葉になると言葉遊びとして面白いですね。

例えば、サントリーの清涼飲料水「DA・KA・RA(*2)」もモノグラムを使ったネーミングです。
「カラダ」の「ダ」を語頭に移動させて、「ダカラ」としたものです。

 

身体(からだ)   カラ

DA・KA・RA   カラ

 

文字を入れ替えた後の言葉が、「身体」とは別の意味を持つ言葉、接続詞の「だから」になっています。

まとめ

新しい造語を作りたい場合、言葉遊び的な要素を取り入れたい場合には、アナグラムを使ってみましょう。

元のワードも一つではなく複数用意すれば、できる文字列のバリエーションも増えます。
たくさんの造語を作ってその中から良い名前を見つけてみてください!

参考サイト

(*1)MAMORIO|あなたの大切なものを守る世界最小クラスの紛失防止デバイス

(*2)GREEN DA・KA・RA ブランドサイト

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