事例・炭焼ステーキ「BEEF IMPACT」から学ぶネーミングのコツ|お店や商品のコンセプトを示す

中小企業専門・クロスリンク特許事務所(東京都中央区銀座)の代表弁理士・山田龍也(@sweetsbenrishi)です。
 

この記事は、「ネーミング」に関する記事です。

「新商品に名前を付けないといけないのに良い名前が思いつかない…。」
「自分にはセンスがないからネーミングは無理…。」

そんなお悩みをよく聞きます。

でも結論から言ってしまうと、ネーミングにセンスは不要です。

確かにセンスはないよりあった方がよいかもしれません。
でも、殆どの人はそれ以前のところで引っかかっています。

ネーミングには理論(ロジック)があります。
理論に則って考えれば、誰でも良いネーミングはできるのです。

弁理士は商標登録の専門家です。
商標登録の依頼を受ける中で、様々なネーミングについて相談されています。
その弁理士が商標登録の実務の中で蓄積してきた、センスに頼らないネーミングのコツをお伝えします。

事例・炭焼ステーキ「BEEF IMPACT」から学ぶネーミングのコツ|お店や商品のコンセプトを示す

「いきなり!ステーキ」が登場して以来、ステーキをリーズナブルな価格で楽しめるステーキ店が増えています。
「BEEF IMPACT」もその一つです。

 

「BEEF IMPACT」。

その名の如く、インパクトのある店名について、ネーミングのポイントを押さえながら解説していきます。

(1)提供する商品の内容を一部に含める

「BEEF IMPACT」の「BEEF」は「牛肉」。

ステーキの原材料であり、看板商品のステーキをイメージさせるには十分な言葉です。

このように店名に商品名あるいは商品をイメージさせる言葉を含めるというのは良い方法です。
店名を見ただけでそのお店が何を提供しているかがわかるようにする。
そうすることで、店名を覚えてもらいやすいなるし、初見のお客さんでもお店に入りやすくなります。

一方、商品名やそれを暗示させる言葉が全く入っていない店名(オーナーの名前だけを店名にしている等)。
こういうお店は、店名を見ただけでは何のお店なのか分からない。
これでは、折角、お店の前までやってきた見込客を逃してしまっているかもしれませんよね?

(2)お店や商品のコンセプトを示す

「BEEF IMPACT」の「IMPACT(インパクト)」は「衝撃」。

「BEEF」と合わせると、「インパクトのある牛肉」。
ステーキでインパクトがあると言ったら、その「ボリューム」ではないでしょうか。

実際、「BEEF IMPACT」のHPを開けると、バカでかい牛肉の塊をこれでもかと分厚くカットする動画が出てきます。
この部分が商品のコンセプト、お店の独自性・売りを示していると言えます。

「いきなり!ステーキ」は「いきなり!」でステーキを食べられるまでのスピード感をアピールしていますよね?
これに対し、「BEEF IMPACT」はステーキのボリュームを顧客にアピールしているわけです。

(3)人気者にあやかる

昨日紹介した高級食パン店「乃木坂な妻たち」。

このお店は、今、人気絶頂の「乃木坂46」に乗っかった名前でした。

 

今日の「BEEF IMPACT」は、伝説のサラブレッド・有名競走馬「ディープインパクト」になぞらえたネーミングです。

「ディープインパクト」と「ビーフインパクト」。
語感もバッチリ合っています。
これなら覚えやすいですよね。

 

ここで気をつけなければいけないのは、単に語感をなぞるだけだと便乗感が強くなることです。

「BEEF IMPACT」の場合は、

「IMPACT(インパクト)」から、ボリューミーなステーキという連想が働く。
「インパクト」お店のコンセプトを示していることになる。

だから、アリなのです!

まとめ

ネーミングの際に、名前の中で扱っている商品を明らかにするというのは大事です。

ステーキのお店だと思って入ったら、実はお寿司屋さんだった!
そんな事になったら、紛らわしい事、この上ありません。

ただ、商品名を示すだけだと(例えば、ステーキハウス ヤマダ等)、単なる説明になり、店名の印象が薄れてしまいます。
だから、商品名だけではなく、お店のコンセプトも入れて独自性を出していく。

これが、商品×コンセプト型のネーミングの良さなのです。

 

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