事例「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」から学ぶネーミングのコツ|異業種のネーミング手法を参考にする

中小企業専門・クロスリンク特許事務所(東京都中央区銀座)所長、弁理士の山田龍也(@ta2_ymd)です。

はじめに

商品名やサービス名、お店の名前や会社の名前。
実際の事例からネーミングのコツを探ってみようという不定期連載企画「事例から学ぶネーミングのコツ」。

今回の事例は、ちょっと変わったお蕎麦屋さん「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」です!

事例「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」から学ぶネーミングのコツ|異業種のネーミング手法を参考にする

Facebookを眺めていたら、とあるお蕎麦屋さんの写真が目に飛び込んできました。

そのお蕎麦屋さんの店名が「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」でした。
どなたか忘れましたが、恰好のネタを投入して頂き、ありがとうございます(笑)

私はこのお蕎麦屋さんを知らなかったんですが、結構、前からあるお店みたいですね。
食通で知られている、アンジャッシュの渡部建さんもブログに食リポの記事を書いていました。

新橋「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」|アンジャッシュ渡部建のわたべ歩き

 

甘くて濃い目のつけ汁に、ラー油を効かせているのがこのお店のお蕎麦の特徴のようです。

 

今日は、この「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」について、ネーミングのポイントを押さえながら解説していきます。

(1)言葉のミスマッチ

第1のポイントは、言葉のミスマッチです。

通常は一緒に使わない言葉をあえて組み合わせると、読んだ人には違和感が残ります。
その違和感で名前を覚えてもらえるからです。

「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」では、「蕎麦」と「ラー油」です。

普通、蕎麦に入れるのはワサビか七味唐辛子ですよね?
ラー油は入れません。

そこがこのお店のお蕎麦の特徴なわけです。

 

「蕎麦にラー油を入れるの?!」

この「蕎麦」と「ラー油」を組み合わせた言葉のミスマッチ感。
これにより、「ラー油」という言葉を印象づけ、特徴を際立たせているわけです。

(2)疑問を投げかける

第2のポイントは、疑問を投げかけている点です。
疑問を投げかけると、その答を知りたくなり、興味を惹くことができるからです。

 

「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」

店名が文章的で、しかも疑問形になっています。
商品名や店名は名詞です。
文章的に表現することはあまりありません。
仮に文章的に表現したとしても、「とんかつは飲み物。」のように体言止めにするのが普通です。

店名を疑問形にするだけでも珍しいので、見た人は「???」と思って気になってしまうわけです。

 

それと、「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」という店名を見たら、

「蕎麦にあえてラー油を入れるのには何か理由があるはずだ。」
「この店ならではの工夫があるに違いない。」
「食べてみたい!」

 

そんな風に思う人が多いのではないでしょうか?
これで、まんまとお店の術中にハマってしまうわけです(笑)

 

このように、疑問を投げかけると商品やお店に対する興味をそそり、お客様を呼び込む効果があるのです。

(3)異業種のネーミング手法を参考にする

第3のポイントは、異業種のネーミング手法を参考にした点です。
同業種のネーミングを参考にすると、どうしても「真似をした」、「寄せた」、「パクった」というイメージになりがちだからです。

異業種のネーミング手法にはその業界のネーミングのノウハウが蓄積されています。
しかし、そのノウハウは他の業界から見ると常識的であるとは限らず、新鮮に聞こえる場合も少なくありません。
利用しない手はないのです。

 

「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」が、どこの業界のネーミングのノウハウを使っているかわかりますか?

書籍のタイトルのネーミングです。

書籍には疑問形を使ったタイトルをよく見かけます。

例えば、

● 「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」(山田 真哉 著、光文社)
● 「稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?」(亀田 潤一郎 著、サンマーク出版)
● 「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか?」(中島 総 著、文響社)
● 「ヤマザキパンはなぜカビないか」(渡辺 雄二 著、緑風出版)

 

等など。

書籍・出版の分野では疑問を投げかける形のネーミングは普通にあるわけです。
でも、飲食業では殆どそんな名前を付けているところはない。

だから、パクったような印象にはならないんですよね。
それに、同業種の中では珍しいから目立つし、他店と差別化をすることができる。
一石二鳥なわけです。

まとめ

今回の「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」のネーミングのポイントは、

(1)言葉のミスマッチ
(2)疑問を投げかける
(3)異業種のネーミング手法を参考にする

でした。

ネーミングの手法は業種によって特徴があります。
だから、違う業種のネーミング手法を使うことで、自分の業界にはなかったような斬新な名前を付けられる可能性があるわけです。

特に、書籍のタイトルは本が売れるかどうかを決める大事な要素です。
編集者がかなり知恵を絞って作っています。
ネーミングのノウハウが詰まっているんですよ。

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プロフィール

山田 龍也(やまだ たつや)
山田 龍也(やまだ たつや)
ものづくりとブランドづくりの専門家/弁理士/ブロガー。
中小製造業のものづくり、個人事業主のブランドづくりを支援中。
特許・実用新案・意匠・商標の権利取得手続; 知財戦略・商品の差別化戦略の立案; 商品の企画・開発に関するアドバイス; 情報発信を用いたブランディング・マーケティング; が得意。

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