資金調達だけじゃない! クラウドファンディングのメリット

クロスリンク特許事務所(銀座・東銀座・新橋)のヤマダです。

[blogcard url=”http://www.xlinkpat.jp/”]

目次

はじめに

クラウドファンディングは「資金調達」「お金集め」の方法です。

金融機関から借り入れをするときのような厳しい審査はなく、ネットショップを出店するのと同程度の簡単な手続きで資金を調達することができることが魅力です。

しかし、クラウドファンディングには「お金集め」以外のメリットもあるんです。このメリットを最大限に活用することでビジネスを更に拡大することができます。

今日は、クラウドファンディングの資金調達以外のメリットについてお話しします。

クラウドファンディングの資金調達以外のメリット

クラウドファンディングは、

● 資金調達用のwebサイトを作り、そこにプロジェクトを公開する
● 支援者にプロダクトを購入してもらう事で資金を調達する(「購入型」の場合)

という特徴があります。

この特徴をうまく使うことで、資金調達以外のメリットを得ることができます。

具体的なメリットとしては、

● 広告・宣伝
● テストマーケティング
● 融資を受けるための実績作り

等が挙げられます。以下、個別に説明します。

広告・宣伝

クラウドファンディングは、あなたのプロダクト(商品)の広告・宣伝になります。

クラウドファンディングのプロジェクトは資金調達用のwebサイトで公開されます。

● 人気のあるクラウドファンディングサイト
● ユニークなプロダクトが集まっているクラウドファンディングサイト

であれば、あなたのプロダクトが多くの人の目に留まる可能性があります。

また、クラウドファンディングサービスを提供する企業には「キュレーター」と呼ばれる情報発信に長けた担当者がいます。
このキュレーターが適切な情報発信をすることで、あなたのプロダクトに関する情報がインターネット上に広がっていきます。

そして、あなたのプロダクトが誰もが認める良いプロダクトであれば、その情報はtwitterやFacebookなどのSNSを通じてシェアされ、爆発的に拡散されていくでしょう。

クラウドファンディングを行うことで、広告費や宣伝費をかけなくてもあなたのプロダクトが広告され、宣伝されることになるのです。

テストマーケティング

クラウドファンディングは、あなたのプロダクト(商品)のテストマーケティングになります。

購入型のクラウドファンディングにおいては、支援者はあなたのプロダクト(商品)を購入することで、あなたの会社を支援します。このときに購入してもらうプロダクトを「リターン(支援者に対するお礼)」と言います。

「リターン」は支援額に応じて何種類か用意されることが一般的です。

例えば、以下のLEDランプに関するプロジェクトの場合、

[blogcard url=”https://www.makuake.com/project/siphon/”]

● 支援額が4,000円なら電球1個
● 支援額が6,000円ならランプスタンド
● 支援額が10,00円ならシャンデリア6個

のように、複数の「リターン」が用意されています。

支援者は自分にとって最も魅力的な「リターン」を選択するはずです。企業側の予測とは全く異なる「リターン」が人気となることも多いそうです。そうすると、多くの支援者が購入する「リターン」が「市場における売れ筋」と予測することができます。

市場に投入する前の段階で「市場における売れ筋」「リアルなニーズ」を把握することができれば、在庫リスクの軽減にも役立ちます。

クラウドファンディングはあなたのプロダクトの擬似的な市場調査、テストマーケティングになるわけです。

融資を受けるための実績作り

クラウドファンディングは融資を受けるための実績作りにもなります。

クラウドファンディングでそのプロダクトの人気が出て、資金を調達することができた、という実績は、そのプロダクトに関する事業が成功する可能性の一端を示していることになります。

そのような実績は金融機関側が融資を行うための動機づけになるわけです。

クラウドファンディングは融資を受けるための実績作りにもなる、ということです。

まとめ

このように、クラウドファンディングには、

● 広告・宣伝
● テストマーケティング
● 融資を受けるための実績作り

等の「資金調達」以外のメリットがあるのです。

山田 龍也
この記事を書いた人
弁理士/ネーミングプロデューサー/テキスト職人。中小製造業によくある「良い商品なのに売れない」のお悩みをローテク製品の特許取得、知的財産(特許・商標)を活用したブランドづくり、商品名のネーミングで解決している。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次