ガンダムのデュートリオンビーム送電システムの実写版?ソニー、ワイヤレス給電システムについて米国特許出願

デュートリオンビーム送電システムは、「機動戦士ガンダム」に登場した戦闘中のガンダムにワイヤレスでエネルギーを補給するシステムです。ソニーはワイヤレス給電システムについて米国特許出願をしています。アニメの世界の出来事が現実化する世界も近いかも?!

目次

デュートリオンビーム送電システムとは

デュートリオンビーム送電システムは、テレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の中で登場するワイヤレス給電のシステムです。

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の世界では地球連合とプラント間で締結されたユニウス条約により、ガンダム等の機動兵器に核動力を使用することが禁止されています。ガンダムはバッテリー駆動となり、限られたエネルギーの中で戦っています。
バッテリー切れになれば母艦に戻り、充電を行わないといけません。核動力と比べると長時間戦う継戦能力が著しく劣るわけです。

これを解決したのがデュートリオンビーム送電システムです。が完了うことを強いられているわけです。ガンダムのような巨大な機器を動かすためには莫大なエネルギーが必要です。でも、戦闘中にバッテリー切れになったら、敵に撃墜されてしまう。敵と交戦している最中に、母艦に戻ってエネルギーの補給を受けるのも難しい。

そんな技術的課題を解決するために開発されたのが、デュートリオンビーム送電システムです。戦闘中のガンダムに向けて、母艦からデュートリオンビームという粒子線を照射し、ガンダムに電気エネルギーをチャージします。

このシステムにより、核動力を使えなくても、ガンダムは長時間戦い続けることができるのです。

ソニーはワイヤレス給電の仕組みを米国に特許出願した

「そんなのアニメの中の話じゃないか!」というなかれ。

パッドの上に携帯電話やスマホを置くだけで充電することができるワイヤレス給電の仕組みはもう5年以上も前から実用化されています。

「友達の電話を使ってあなたの電話にワイヤレス充電することが可能になる!」

そんなタイトルで、ソニーがワイヤレス給電の仕組みをアメリカに特許出願していることが伝えられました。

What A Future!!

ソニーが出願したのは、複数の電子デバイス(携帯電話やスマホなど)の間で電力とデータを転送する方法に関するものです。

各々の電子デバイスは電力伝送用のアンテナと通信用のアンテナの両方を持っていて、これらのアンテナを使って電力とデータをワイヤレスで転送するようになっています。

ワイヤレス給電は日本でも注目の技術

ワイヤレス給電はアメリカだけではなく、日本でも注目の技術です。

特許庁は、国策として推進していくべき技術分野、今後の進展が予想される技術テーマについて、特許出願技術動向調査を行っています。
ワイヤレス給電についても、平成26年の電気・電子分野の注目技術として調査対象となっています。

参考:特許出願からみた非接触給電の技術動向|電子情報通信学会

今後、ますます発展していくことが期待される技術なのです。

「ワイヤレス給電システム」のまとめ

メール、スケジュ-ル、地図、お財布…。生活に不可欠な情報が全てスマホに入っているといっても過言ではありません。

スマホの地図アプリを見ながら待ち合わせの場所に向かっていたら、まさかのバッテリー切れ!
こんなことになったら、方向音痴の人にとっては致命的ですよね。電話で連絡を取ることはできないし、待ち合わせ場所に行くこともできなくなってしまいます。

ワイヤレス給電の仕組みが普及すれば、街中に給電スタンドがたくさんできるはずです。そうすれば、バッテリー切れで困る人はいなくなるかもしれません。

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山田 龍也
この記事を書いた人
弁理士/ネーミングプロデューサー/テキスト職人。中小製造業によくある「良い商品なのに売れない」のお悩みをローテク製品の特許取得、知的財産(特許・商標)を活用したブランドづくり、商品名のネーミングで解決している。

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