中小企業専門・クロスリンク特許事務所(東京都中央区銀座)所長、弁理士の山田龍也(@sweetsbenrishi)です。
はじめに
メディアからブログ記事についての取材が入り、2日連続で言論プラットフォーム「アゴラ」に取材記事が掲載されました。
この2つの記事はいずれも、ニュースまとめサイト「グノシー」に転載されています。
この体験から、メディア取材でブログのアクセス数を増やす方法について考えてみました。
メディアから取材される記事の3つのポイント
当たり前ですが、メディア取材でブログのアクセス数を増やすにはメディアから取材を受ける必要があります。
自分の書いたブログ記事がメディアの方の目に留まるところから全てが始まるわけです。
では、メディアから取材されるようなブログ記事とは、どんな記事なんでしょうか?
今回取材を受けたブログ記事は以下の2つでした。
[blogcard url=”https://yamadatatsuya.com/archives/6160″]
[blogcard url=”https://yamadatatsuya.com/archives/6173″]
この2つの記事に共通しているのは以下の3点です。
この辺りがメディアから取材される記事の条件と言えるでしょう。
(1)テーマが時事ネタ
「ドラマ『下町ロケット』」、「高輪ゲートウェイ駅」という、世間の注目を集めているワードがタイトルに含まれています。
いわゆる旬のネタです。
(2)時事ネタを専門家の目線で分析
但し、単に話題のネタに便乗した記事ではありません。
特許やものづくりの専門家である弁理士が「下町ロケット」のドラマを題材に「新規事業の立ち上げ」をどう捉えているか、商標登録の専門家である弁理士が「高輪ゲートウェイ」という駅名のネーミングをどう感じたかについて書いてあります。
専門家の視点で書かれた記事だということです。
(3)専門的な内容をわかりやすく
これらの記事は知的財産の専門家である弁理士の目線で書いたものです。
しかし、難しい法律的な内容については一切触れていません。
特許や商標のことを知らない一般の方でも何某かの気づきを得られるように配慮しています。
取材を受け易くする3つの方法
今回の取材はコラムニストの尾藤克之さんがヤマダのブログ記事に目を留めてくれたところから始まっています。
簡単な取材があり、尾藤さんが記事を起こし、その記事が言論プラットフォーム「アゴラ」に掲載されました。
そして、その「アゴラ」の記事がニュースまとめサイト「グノシー」にも転載されたわけです。
ヤマダは取材を受け易くするために以下の3つの方法が有効だと考えています。
(1)メディア関係者の知り合いを作る
実は尾藤さんとは以前からの知り合いです。
特に「取材をして欲しい」とお願いしていたわけではありません。
それでも、尾藤さんはヤマダがどんな仕事をしているか知っています。
他の弁理士が書いた記事よりもヤマダの記事が目に触れ易いというのは事実でしょう。
(2)記事を書いたら拡散する
ヤマダはブログの記事を書いたら、TwitterやFacebookで拡散するようにしています。
記事を書いてもお知らせをしなければ目に留めてもらえませんからね。
うっとおしいと思う人もいるかもしれませんが、そういう人にはフォローを外してもらうということで(笑)
遠慮せずにマメにお知らせをすることが大事です。
尾藤さんもヤマダのFacebookの投稿で「下町ロケット」の記事が目に留まったようです。
(3)自分で売り込む
「下町ロケット」の記事は尾藤さんに見つけてもらったわけですが、「高輪ゲートウェイ駅」の記事はヤマダから尾藤さんに売り込んでみました(笑)
「下町ロケット」の記事が掲載された翌日、「高輪ゲートウェイ駅」の名称決定のニュースがありました。
これは絶好のネタだと思い、早速記事を起こしたわけです。
このとき、以前書いたこの記事が大変好評で、かなりのアクセス数を集めたことを思い出しました。
[blogcard url=”https://yamadatatsuya.com/archives/5305″]
「下町ロケット」の記事よりも、この記事の方が一般受けするのではないか?
そう考えて、尾藤さんに連絡を取ったところ、2日連続での取材が決まりました。
何でもかんでも取材してくれとお願いするのは考えものです。
しかし、面白いネタであれば相手にもメリットがあるわけです。
そういう場合には自分から売り込んでみるのも一考です。
実際の掲載記事
実際に掲載された取材記事のリンクを貼っておきます。
弁理士が解説!『下町ロケット』に学ぶものづくりのヒント(アゴラ)
グノシーの転載記事はこちら。
グノシーの転載記事はこちら。
高輪ゲートウェイ駅の記事はアゴラで人気記事1位に輝きました。
また、「高輪ゲートウェイ駅 ネーミング」でGoogle検索すると、この記事が検索トップに表示されています(2018年12月8日13時現在)。
【いま人気の記事1位】尾藤 克之: 「高輪ゲートウェイ駅」のネーミングがひどすぎる件 https://t.co/FDRBimg4E3 #アゴラ
— アゴラ (@agora_japan) December 5, 2018
メディア取材で何が起こったか
ブログ記事がメディアから取材を受けて何が起こったかをまとめてみます。
因みに、今回の取材記事に元記事のリンクは貼られていません。
しかし、ヤマダの事務所・クロスリンク特許事務所のWEBサイトアドレスと、このブログのトップページのアドレスが貼られています。
(1)アクセス数(PV)
取材記事から3日間、ブログ全体で通常の3倍程度のアクセスがありました。
いつもより賑わっているなぁという感じはありましたが、バズったという程ではありませんでした。
現在では完全に平常状態に戻っています。
(2)流入経路
圧倒的にアゴラからこのブログを見に来てくれた人が多いです。
グノシーからは殆ど見に来てくれていません。
その差、なんと20倍以上!
この行動の差は両サイトの読者の属性が違うことが原因だと予測しています。
ニュースまとめサイトであるグノシーの読者はニュースのネタ自体に興味がある。
だから記事を読めば、それで満足して離脱していく。
これに対し、オピニオンサイトであるアゴラの読者は記事の内容は勿論、その記事で取材対象となったヤマダがどんな人物なのか、他にはどんな記事を書いているのか、にも興味を持ってくれている。
流入経路から分析すると、アゴラの読者の方が取材記事を深く読んでくれているということがわかります。
(3)流入後の行動
うちのブログに来てくれたアゴラの読者はその後、どんな行動をとったのか?
ブログのトップページに入ってきた後、取材の対象となった元記事を読んでいます。
これは当たり前。
しかし、元記事を読んで離脱するのではなく、元記事の中にリンクを貼ってある関連記事を読みに行ったり、ネーミングのカテゴリートップに飛んでネーミングに関する別の記事を読んだりしています。
ブログのサイト内をくまなく巡回している様子が見て取れます。
メディア取材でブログのアクセス数を増やす方法
以上の分析から、メディア取材でブログのアクセス数を増やす方法をまとめてみます。
(1)取材を受け易い環境を作る
メディア関係者と知り合いになる。
記事を書いたらマメに告知する等が大事です。
(2)取材記事で興味を持ってくれた人をファン化する
他の記事への動線を作り、元記事以外の記事も読んでもらう。
関連記事の表示、カテゴリーやタグの整理、魅力的なプロフィール、普段の活動内容を示す記事等が有効と考えます。
(3)魅力的な記事を書き続ける
取材記事が掲載された後、しばらく更新がないとせっかく興味を持って見に来てくれた人も関心を失います。
定期的な更新、記事内容の充実は必要でしょう。
まとめ
「グノシー」の方が知っている人が多いので、「グノシーに出たよ!」という方がインパクトはあります。
しかし、実際に「ブログのアクセス数を増やす」ということを考えると、「アゴラ」や「BLOGOS」等のオピニオンサイトへの露出が有効だと感じました。
いずれにしても、取材によるブログへの流入は一過性のもの。
その取材記事で興味・関心を示してくれた人をいかに自分のファンにしていけるかがポイントです。
日頃から、そのための準備を整えておくことが大事だと思いますよ!
最後になりましたが、今回、ヤマダの記事を取材してくれた尾藤克之さん、取材をして頂きありがとうございました!
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