商品開発のヒント|商品の用途を細分化する

目次

商品開発のヒント|はじめに

商品開発のヒント、今日のテーマは、

  • 商品の用途を細分化する
  • プロはプロを知る
  • 「ものづくり」から「ことづくり」へ
  • 「良いものを安く大量に」の幻想を捨てる
  • IoT家電のイメージを掴む

の5本です。

商品開発のヒント①|商品の用途を細分化する

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商品の用途を細分化する。

商品の用途をざっくりと捉えすぎていませんか?
例えばヒーターであれば、「部屋の温度を上げる」、「部屋を暖める」のように。
用途をざっくり捉えてしまうと、商品の性能や機能が凡庸になり、他社の商品と似たり寄ったりになってしまいます。
エッジが効いた商品を開発し難くなるのです。

まずは既存の商品を並べて整理してみましょう。
暖房機器にも、エアコン、ファンヒーター、石油ストーブ、足温器、カイロ…。
様々な商品があります。
身体を暖めるという点は同じでも、これらの商品の用途が微妙にずれていることに気が付くはずです。

ユーザーの意見を聞いてみるのも良い方法です。
自分たちが企画開発したのとは違う使われ方をしている可能性もあるからです。

商品の用途を細分化すると、まだその用途を満たす商品が市販されていない空白区・ブルーオーシャンに気が付くことできます。
潜在的な需要を掘り起こす、新たな商品を企画開発する上で有効な方法です。
オールラウンダーじゃないけれど、一芸に秀でた商品を作ってみるというのも一考です。

商品開発のヒント②|プロはプロを知る

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プロはプロを知る。

職人は道具に拘るものです。

自分の技術を最高に引き出してくれる道具なら、いくらでも出すという人もいるでしょう。
そういう道具を求める人は多くはないでしょう。

だから高く売ればいいのです。
最高の道具を求める人に最高の技術で応える。
それも、ものづくりの醍醐味です。

中小製造業・町工場が生き残っていく道は「差別化」しかありません。
他社では作れない、唯一無二の商品を開発する。
そうすれば、価格競争に陥るリスクを極力減らすことができるのです。

自分たちが培ってきた素材や技術を、今一度、見直してみましょう。
今まで使ってきた商品や用途以外の部分にお宝が埋もれているかもしれませんよ。

商品開発のヒント③|「ものづくり」から「ことづくり」へ

丸井が2019年も「売らない店」に突き進むワケ

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「ものづくり」から「ことづくり」へ。

物が売れないことを嘆いていても、何も状況は変わりません。
こういうときに商品の価格を下げるという安直な方法を採らないようにしたいものです。
物が売れない時代でも売れる商品を考える。
物以外に売れるものがないか探してみる。
色々な方法があるはずです。

アフターサービスを売りにして、商品の売上を伸ばしている会社があります。
本体を安く提供し、消耗品で稼いでいる会社もあります(プリンタインク、コーヒーのポーション等)。

商品を作って、それを販売する。
製造業の伝統的なビジネスモデル・収益モデルです。
そろそろ、別の収益モデルを考えてみませんか?

商品開発のヒント④|「良いものを安く大量に」の幻想を捨てる

若者の心をつかむライオンの“口臭ケア”

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「良いものを安く大量に」の幻想を捨てる。

「うちは良い商品を安く提供することで、お客さんに喜んでもらっている」という経営者がいます。

本当にそうでしょうか?
安く提供するということは利益が少なくなるということです。
いくら売っても儲からない。
そんな状況に疲弊しているのではありませんか?

「良いものを安く大量に」は高度成長期、物が不足している時代にはマッチする思想でした。

でも、今は「良い物」の基準が多様化しています。
いくら良い商品でも、判で押したような大量生産品を好む人は少なくなっています。
通好みの商品をそこそこの値段で売るという方が理にかなっています。
市場を絞れば、大企業との価格競争にも巻き込まれませんからね。

通が好む、付加価値の高い、高単価商品をいくつか持つ。
これが中小製造業の必勝法です。

商品開発のヒント⑤|IoT家電のイメージを掴む

好みのビールを最適なタイミングで届けてくれるIoT冷蔵庫

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IoT家電のイメージを掴む。

「IoT(Internet of things)」と言うと縁遠い感じがする人も多いでしょう。
具体的な商品のイメージが沸かないという人もいるかもしれません。
でも、そんなに難しく考える必要はないのです。

IoT家電はざっくり言えば、2つの要素から成り立っています。

  • 商品がインターネットに繋がっていること
  • 商品に各種センサー(カメラ等も含む)が組み込まれていること

商品に組み込まれたセンサーで商品自体の情報(消耗品の使用状況等)、商品の周りの情報(家の中の状況等)を検知する。
それをインターネットを通じてメーカーやユーザーに伝達する。
それによって、メーカーはユーザーに対し、きめ細やかなサービスを提供することができるし、ユーザーは家に不在のときでも商品をコントロールすることができる。
そんなイメージです。

自分の商品にセンサーが付いていたら、ユーザーのどんな情報を知りたいか。
その情報を知ることで、自分たちはどんな付帯サービスを提供できるか。
そんなところから考えてみるとよいかもしれません。

商品開発のヒント|まとめ

最近、話題の「IoT家電」の話が出てきました。

概念を理解しようとするより、具体的な商品を見た方がイメージが湧きます。
トレンドの商品は実際に見に行って体感してみてください。
新たな商品のアイデアが浮かんでくるかもしれませんよ!

山田 龍也
この記事を書いた人
弁理士/ネーミングプロデューサー/テキスト職人。中小製造業によくある「良い商品なのに売れない」のお悩みをローテク製品の特許取得、知的財産(特許・商標)を活用したブランドづくり、商品名のネーミングで解決している。

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