noteとブログ(≒WordPressで作ったブログ)。どっちがいい?と聞く人がいる。今の僕からすると、的はずれな質問。両者は別物で比べる対象ではない。僕は一時期、熱心に取り組んでいたnoteをやめて、WordPressのブログに戻った。僕の情報発信の目的にマッチするメディアを選んだということだ。
noteの魅力
note。今最も人気があるコンテンツ配信サイトの一つと言っていい。ヒトノテの【2022年版】「note」のユーザー層を徹底分析!という記事によると、
コンテンツ配信サイト名 | ユーザー数 |
note | 6,300万人(2020年5月現在) |
アメブロ | 7,500万人(2021年1月現在) |
ユーザー数はこれまた人気のアメブロ(アメーバブログ)に匹敵するレベルだ。
noteの魅力は、
- アカウントさえ取得すれば、すぐに立ち上げられる(簡便さ)
- 装飾も少なく、設定がシンプル(記事の書きやすさに特化)
- コンテンツを有償販売することが可能(情報をお金に換える仕組み)
等がある。
noteを運用した結果
僕もそんなnoteの魅力に惹かれて取り組んだ。100日間、毎日連続更新したこともある。ただ、結果としてはうまく行かなかった。
現在、161記事。フォロワーは200人にも満たず。noteは2021年の12月24日以来、更新していない。今のところ復活させる予定もない。成果が上がらないものに注力するほど暇じゃない。noteはやめたということだ。
noteをやめた理由はいくつかあるけれども、大まかには以下の2つだ。
- (今のやり方では)成果が上がらない
- noteは自分の発信目的に合ったツールとは言えない
noteの最初の記事は希望に満ちていて、こんな記事を書いている(笑)
ブログを書く意味を見失っていたら、noteに辿り着いたという話。
「(WordPressの)ブログを書くのが楽しくなかった」と書いてある(笑)
noteでバズった記事がないわけではない。例えば、
装飾的なだけがデザインじゃない。機能的デザインの世界
この記事は13,862PV(ページビュー。2024年1月1日現在)。
lit.link(リットリンク)|Linktree(リンクツリー)に似た複数のリンク先を1つにまとめるサービスの使い方
この記事は9,558PV(ページビュー。2024年1月1日現在)。
ただ、これらはただのビギナーズラックだったようだ。僕がとりわけ読んで欲しい記事でもない。
僕がブログに求める条件
僕がブログに求める条件は以下の3つ。
- 自分の考えを発信することができる
- 発信した情報の蓄積性・ストック性
- SEOの対策容易性
noteを始めて100記事を執筆した後、こんな記事を書いている。
noteとブログの違い、その使い分け
この記事のポイントを要約すると、こんな感じ。
- データ分析が容易か(SEO対策をし易いか)
- 記事の書きやすさ(書くことに特化しているか)
- 固有のコミュニティの有無(集客がし易いか)
- ウケる記事の種類(どんな記事がウケるのか)
改めてこの記事を読んだけれども、分析結果は全く変わりない。今は立ち位置が変わり、ものの見方が変わっただけ(笑)
データ分析が容易か(SEO対策をし易いか)
SEOのためのデータ分析をしやすいのはWordPressだと思う。GoogleAnalyticsやSearchConsoleを使えるからね。
noteでも検索上位を狙えるという人もいるけど、データを分析し、改善対策を打てるのはWordPressです。
結果的に検索上位に表示されるのと、狙って検索上位に表示させるのは全く意味が違う。noteでもGoogleAnalyticsやSearchConsoleを使えるようだけど、1万円/月の有料プランを選択しないといけない。
記事の書きやすさ(書くことに特化しているか)
記事の書きやすさという点ではnoteに軍配が上がる。ただ、記事を書くのが楽というのは本当にメリットなのかは考える必要がある。
楽をするというのは後になってそのつけが回ってくることを忘れないように。noteのメリットは裏から見ると、記事装飾ができないというデメリットにもなる。
大体、記事を書くのは誰のため?読者のためでしょ。書き手が書きやすいことよりも、読者が読みやすいことの方が大事。そう考えると、ここのメリットは大して意味がない。
固有のコミュニティの有無(集客がし易いか)
固有のコミュニティ(村)があって村人が記事を読みに来てくれるというのはnoteのメリットの一つ。自分で読み手を集客しなければいけないWordPressはその点、不利。
但し、記事を読みに来てくれるのはnote村の中でも友達、顔見知りだけ。まずはここからやらなければいけない。この点、僕はnote村にはさほど友達と言える人はいない。noteのコミュニティに入る等すれば、また違うのだろうけどそこまでは対策していないからよくわからない。
また、そもそもnote村に見込み客はいるのかという視点は持った方がいい。装飾的なだけがデザインじゃない。機能的デザインの世界がバズったのはnote村にデザイナーさんが多いからだと思っている。ただ、デザイナーさんは僕の一番の見込み客ではない。
村を作って、そこでユーザーを回遊させるというのは、SNSの考え方。Twitterにしても、Instagramにしても。プラットフォーマーの作るブログサービスも同じ。noteだけでなく、アメブロもはてなブログも。外から人を呼んでくるのはSNSより、SEO(≒検索流入)かなと思っている。
ウケる記事の種類(どんな記事がウケるのか)
僕の書く記事はnoteには馴染まないと思っている。noteではビジネス系、情報系の記事よりもエモい記事・日記的な記事の方がウケているからだ。例えば、noteの人気クリエイター・岸田奈美さんのこんな記事。
弟が万引きを疑われ、そして母は赤べこになった
27,397PV(ページビュー)。これはこれで面白い記事なんだけど、僕はこういう記事を書きたいわけではない。
結論。noteはブログではなく、SNSだ
これらをまとめると、noteはブログの体をなしたSNSで、僕が求めているコンテンツ配信サイトじゃないんだということ。
僕がWordPressに戻る理由
僕はnoteからWordPressに戻る。その理由は前の項で書いた、「ブログに戻る条件」に照らし合わせれば当然の帰結だ。
自分のメディアを持ち、そこから自分の考えを発信することができるか?
noteより、WordPress。
noteの記事やメディアはnote株式会社のもの。自分のメディアとは言えない。彼らの都合によって、虎の子のコンテンツが召し上げられるおそれがあるってことだ。ガーシーがTwitterやYouTubeチャンネルをBANされたらしいじゃないの。彼のやったことの良し悪しは別にして、他人のプラットフォームに乗っかるということは、あぁいうことが起こるリスクがあるということだ。
発信した情報の蓄積性・ストック性
noteより、WordPress。
そうなると、情報の蓄積性・ストック性も怪しくなってくる。自分が正しいと思って投稿していても、プラットフォーム運営者の都合で、コンテンツが一気に吹き飛ぶ可能性がある。そんなリスクは負いたくないよ。
SEOの対策容易性
noteより、WordPress。
前の項でも説明したように、GoogleAnalyticsやSearchConsoleを使え、自分で分析・対策を打てるのは大きい。
近年、GoogleのSEOは厳しくなっていて、企業ドメインが圧倒的に有利、個人サイトは不利と言われている。これは、例のDeNA・ウェルク(WELQ)騒動に端を発したものだ(健康アップデート)。
知らない人はこの記事をどうぞ。
「炎上」が暴いたDeNA劣悪メディアの仕掛け|東洋経済オンライン
Googleのような検索エンジンの運営者からしたら、検索者に適切な情報を表示したいというのは当たり前。怪しげなサイトは排除したいだけ。僕は個人発信のメディアでも有用な記事を投稿していればそのメディアは検索上位に表示されると考えている。
また、GoogleのSEOアルゴリズムは短期間(約3ヶ月?)でアップデートされ、それをコントロールすることはできないから、SEOを狙うのは無駄という声も聞く。本当にそうか?僕はこの点については楽観視している。Googleは情報の信頼性を求めている。長い目で見れば正しい方向に進んでいくと。
SEOに関しては、EAT(Expertise<専門性>、Authoritativeness<権威性>、Trustworthiness<信頼性>)が効くと言われている。この点、国家資格である弁理士資格を保有している僕には個人サイトであっても有利に働くのではないかと考えている。
SNSからの集客も頑張りたいけど、ボチボチだね。こちらはサイト構築や記事のリライトが済んだ後に、追々取り組んでいくことにしましょう。
「noteとブログ。どっちがいい?」のまとめ
テキスト(ブログ、SNS)、音声、動画。今は情報発信をするにも様々なメディアがある。情報発信をする人であれば、どのメディアで発信するかはその効果にも大きく影響を与えるはず。だから、メディア選びは大事です。
僕は自分の知識を集積し、それを公開し、他の人、特にものづくりに携わる人達に活かしてほしいという思いがある。それには、noteよりWordPressで作るブログの方が適しているのかなと。
だから、この記事はnoteを貶めるものではないし、noteがダメと言っているわけでもない。僕の場合は、noteよりWordPressで作るブログの方が適しているだろうと判断しただけ。情報発信の目的に合わせて、より適切なメディアを使うことが成果を出す第一歩だと思っています。
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