一見、簡単な構造に見える紙おむつにも技術と工夫が詰まっている

ものづくりとブランドづくりの専門家・弁理士のヤマダです。

クロスリンク特許事務所(銀座・東銀座・新橋)
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はじめに

以前勤務していた事務所で、紙おむつに関する発明の特許出願を担当していました。

紙おむつって、あまりハイテクというイメージはありませんよね。でも、紙おむつには色々な技術と工夫が詰まっているんです。

紙おむつは、液体を通過させない防漏性シート、パルプや高吸水性ポリマーなどから作られる吸収体、液体を通過させる不織布などが積み重ねられた構造をしています。おむつを付けている人が尿を排泄すると、その尿は不織布を通過して吸収体で吸収され、防漏性シートによって外に漏れないようにブロックされるわけです。

こう言ってしまうと、簡単なことのように聞こえるかもしれません。

しかし、おむつには尿を外に漏らさないという基本的な機能の他にも、内部が蒸れない通気性、快適な着用感など、様々な特性が求められます。尿の漏れを防止することばかり考えて、紙おむつをがっちり身体に密着させるような構造にしてしまうと、おむつの内部が蒸れてしまったり、着用感が悪くなって、おむつの性能は落ちてしまいます。

漏れないけど、蒸れない。
ずり落ちないけど、締め付けすぎない。

相反する特性を発揮させるためには、おむつを作る材料やおむつの形に相当の工夫が施されているということです。

例えば、お腹周りや脚周りに配置されるゴム。

これ1つをとっても、ゴムの種類、ゴムの配置パターン、ゴムのテンション…。工夫されている部分はたくさんあります。一見、簡単に見える紙おむつのような製品にもたくさんの発明があるわけです。

何を言いたいかというと、自分の作っている製品が当たり前だと思ってはいけないということです。

「うちには特許を出せるような技術はありませんよ。」

そんな風におっしゃる方が少なからずいらっしゃいます。

本当にそうですか?

まず、自分の製品をつぶさに観察すること、そして他社製品と材料や形(構造)の違い、機能の違いを見つけることが発明の第一歩だと考えています。

この記事を書いた人
山田 龍也
クロスリンク特許事務所 代表弁理士。知財活用コンサルタント・ネーミングプロデューサーも務める。 中小製造業によくある「良い商品なのに売れない」のお悩みをローテク製品の特許取得、知的財産(特許・商標)を活用したブランドづくり、商品名のネーミングで解決している。
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