はじめに
今日はお客様から送られてきたデータを分析していました。
特許の仕事をしていると、お客様とたくさんの技術資料をやり取りします。
中には、「ちょっと読みにくいなぁ」と思う資料もあるんですよね。
今日は弁理士に送る技術資料で一工夫して欲しいポイントについてお話しします。
技術資料作りには手を抜かない方がいい
発明者の方々は研究開発に忙しい。
特許のことばかりに時間を割けるわけではありません。
弁理士に送る技術資料にもあまり手間を掛けたくない。
そうすると、「社内資料をそのまま送ればいいか」ということになりがちです…。
しかーし! 社内資料をそのまま弁理士に送るというのはあまりおススメしません。
技術資料作りに手を抜くと、弁理士から色々と質問が返ってきて、結局は時間を割くハメになるからです。
知識のレベル合わせをすることが大事
事務所弁理士は社外の人間です。
社内の人になら「あー。あれね!」と、すぐにわかってもらえるものでも、社外の人に対してはそう、うまくはいきません。
丁寧に説明して、知識のレベル合わせをするということが大事です。
具体例。化学系の案件の場合
化学系の案件で多いのは、化学物質について、略語、商品名、社内用語をそのまま使った資料です。
これらは具体的な内容が伝わりにくい、という問題があります。
略語に関しては、
● 自分勝手な略語を作らない
● やむを得ず略語を使う場合は、化学名との対応表を付ける
商品名に関しては、
● 商品名に化学名を併記する
● その商品の内容がわかるカタログを添付する
等、してもらえると理解が容易になります。
一番困るのが、社内用語や現場用語です。
これは辞書で調べても出ていませんからね。説明して頂くしかありません。
以前、セラミックに関する特許の仕事をしていた時に、技術資料の中に「ホケ」という言葉が出てきました。
これは、現場用語のようで、「セラミックの粉と水を混ぜて練り、粘土状にしたもの」のことだそうです。
こういう言葉は現場にいる人じゃないとわかりません(苦笑)
まとめ
ちょっとした一工夫、気遣いをして頂けるだけで、弁理士の仕事は格段にスムーズになります。
掛けた手間の分はかならず還元します!
何卒、ご協力のほど、よろしくお願いします。
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