緊急手術
昨夜は久しぶりに徹夜をしました。
仕事ではありません。昨夜、母が突然倒れ、緊急手術となったのです。11時半から始まった手術が終わったのは朝の8時。8時間半に及ぶ大手術でした。
予定していた処置は完了し、とりあえず最初の一山は越えました。ただ、麻酔が明けないと詳しい検査をできないそうで、まだまだ余談を許さない状況です。
たくさんのチューブを繋がれ、麻酔で眠っている母を見て、健康について改めて考えさせられました。
まさかあの元気な母が…
傍から見ている限り、母はとても元気そうに見えました。
もう78歳ですが、毎日のようにウォーキングをしています。昨日も社交ダンスのレッスンに出かけたというのですから、さして身体の不調を感じてはいなかったのでしょう。
ところが、その出先で倒れてしまったのです。
突然の電話
突然電話が鳴ったのは昨夜の22時過ぎ。川崎の病院からでした。
「お母様が倒れて緊急搬送されました。今からすぐ、こちらに来てください。」
のっぴきならない雰囲気を感じ、すぐに家を出て病院に向かうことにしたのです。
病院に向かう途中、上野駅で再度、病院から電話が入りました。
「23時半に手術室が空きます。すぐに手術をしないと危険な状態です。」
自分も含め家族はその時間までに病院に着けない状況でした。手術前の詳しい説明を受けることもできません。それでも、「誰も着かなくても手術を始めてください。」と、お願いしました。
病院側の立場からすると、家族の誰とも連絡をとれなければ、手術を始めることはできなかったかもしれません。この時、電話を取れたことが素早い処置に繋がり、母の命を救うことになったのだと思っています。
「もしあの時、電話を取れなかったら…」
そう考えると、ゾッとします。
「大動脈解離」と「心タンポナーデ」
家族3人が病院に集まったのは深夜0時過ぎ。既に母の手術は始まっていました。
診断名は「大動脈解離」。大動脈はバームクーヘンのような多層の管状構造になっています。何らかの原因で、管の層と層の間に血液が流れ込み、層が剥がれてしまうのが「大動脈解離」です。
加えて、母の場合、「心タンポナーデ」という非常に危険な状態だったそうです。血液が心臓の周りに滲みだして心臓を圧迫し、十分に血液を送り出せなくなり、血圧が急激に低下し、ショック状態を引き起こしていたのです。
担当の先生から、
● 心臓周りの血液を抜き、大動脈を人工血管に差し替える大手術になること。
● 少なくとも6時間、それ以上になる可能性もあること。
● 術前の状態が非常に悪かったこと。
● 開胸してみないと、施術の方法が決まらないこと。
などを説明されました。
「万が一のことも頭に入れておいてください。」
そう言われているように感じました。
とりあえず手術は成功
手術が終わったのは朝の8時。一睡もできないまま夜が明けました。
執刀医の先生からは、処置が早かったので血管の破裂もなく、予定通りの手術を行うことができたというお話がありました。
詳しいことは麻酔明けの検査をしないとわからないそうです。
でも、とりあえず最初の一山を越えることができて、ホッとしています。
健康について改めて考える
今回の母の手術は、健康というものを改めて考えるキッカケになりそうです。母は元気そうに見えた。先日の健康診断でも問題がなかった。それでもこういうことは起こるということです。
日頃、自分の健康状態をチェックするのは勿論大事です。でも、それに加えて、もし万が一のことがあった時に何が必要で、自分たちはどう行動すればよいのか、ということを家族で話し合っておくのも大事かもしれません。
また、今回のように誰かが病気になれば、周りの人を心配させ、悲しませることになります。
健康は自分のためだけではない。
自分を取り囲むたくさんの人達のためでもあるんだ。
そんな当たり前のことを思い出させてくれた今回の一件でした。
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