急成長!「Makuake」は他のクラウドファンディングサービスと何が違うのか?(その1) ~All in方式~

クロスリンク特許事務所(銀座・東銀座・新橋)のヤマダです。

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目次

はじめに

前回に引き続き、クラウドファンディングについてのお話です。

前回は、

● 中小企業の新たな資金調達方法としてクラウドファンディングが注目されていること
● 運営会社によってサービスの内容が違うこと
● 2大サービス「READYFOR?」と「CAMPFIRE」のサービス概要

をお伝えしました(*1)。

今日は、後発組ながら「READYFOR?」「CAMPFIRE」に迫る勢いで急成長しているクラウドファンディングサービス「Makuake」について紹介します。 

「Makuake」ってどんなサービス?

「Makuake」は サイバーエージェント・クラウドファンディングが運営するクラウドファンディングサービスです(*2)。

「READYFOR?」や「CAMPFIRE」から2年ほど遅れてサービスの提供を開始したものの、最近、その支援額を急速に伸ばし、成長を加速させています(*3)。

日本のクラウドファンディング累計支援額(2016年11月)

累計支援額(円) 全体に占める割合(%)
READYFOR? 2,799,041,500 32.35
Makuake 2,074,817,289 23.98
CAMPFIRE 1,326,598,958 15.33

※ CAMPFIREの累計支援額には定額課金制の支援額を含みません。

引用元:visualizing.info

引用元のグラフのピンクの帯が「Makuake」です。「Makuake」の支援額が急速に伸びているのが一目でわかります。

「Makuake」は資金調達の方式として「購入型」を採用しています。支援者にモノやサービス等を購入してもらうことで資金を調達する方式ですね。この点は「READYFOR?」や「CAMPFIRE」と変わりません。手数料も「調達金額の20%」と平均的です。

それでは、何故、「Makuake」が急成長しているのでしょうか? そのサービスの特徴を探っていきます!

<特徴1>「All in方式」を選択することができる

「READYFOR?」は「All or Nothing方式」を採用しています。

「All or Nothing方式」は、

● 支援総額が目標金額に達した場合
プロジェクト成功。
支援総額から手数料を差し引いた全額を調達することができる。

● 支援総額が目標金額に達しなかった場合
プロジェクト失敗。
そこまでに集めた支援金は支援者に全額返金され、資金を全く調達することができない。

という方式です。ゲーム性があるので支援者の応援を得やすい一方で、プロジェクトが失敗に終わると何も得られません。

これに対し、「Makuake」や「CAMPFIRE」では「All in方式」を選択することができます。

「All in方式」は、

● 支援総額が目標金額に達した場合
支援総額から手数料を差し引いた全額を調達することができる。

● 支援総額が目標金額に達しなかった場合
そこまでに集めた支援総額から手数料を差し引いた全額を調達することができる。

という方式です。

目標金額に達しなくても得られた支援の分だけは資金を調達することができるわけです。頑張った人にはそれなりのご褒美を、ってことでしょうか(笑)

この「All in方式」が「Makuake」の特徴・魅力の一つです。実際、「Makuake」ユーザーの殆どが「All in方式」を選択しているというお話でした。

「Makuake」の魅力は「All in方式」だけではありません。まだまだたくさんあります。次回以降も「Makuake」の魅力を紹介していきます!

参考サイト

(*1)中小企業の資金調達が変わる?! ~クラウドファンディング~

[blogcard url=”https://yamadatatsuya.com/blog/2017/01/27/crowdfunding/”]

(*2)クラウドファンディングサイト Makuake

[blogcard url=”https://www.makuake.com/”]

(*3)日本のクラウドファンディング累計支援額(2016年11月)

[blogcard url=”http://visualizing.info/cr/crowdfunding/jptrend/#m=a1″]

山田 龍也
この記事を書いた人
弁理士/ネーミングプロデューサー/テキスト職人。中小製造業によくある「良い商品なのに売れない」のお悩みをローテク製品の特許取得、知的財産(特許・商標)を活用したブランドづくり、商品名のネーミングで解決している。

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