急成長!「Makuake」は他のクラウドファンディングサービスと何が違うのか?(その3) ~モノづくり系中小企業との相性の良さ~

クロスリンク特許事務所(銀座・東銀座・新橋)のヤマダです。

[blogcard url=”http://www.xlinkpat.jp/”]

目次

はじめに

前々回、前回と、クラウドファンディングサービス「Makuake」の特徴をお伝えしてきました(*1,*2)。今回も引き続き、「Makuake」の特徴について紹介します。

今回は、「<特徴3>モノづくり系中小企業との相性の良さ」についてお話しします。

<特徴3>モノづくり系中小企業との相性の良さ

数あるクラウドファンディングサービスの中でも「Makuake」は、モノづくり系中小企業との相性の良さを感じます。

その理由としては、

● プロダクト系のプロジェクトの事例が豊富
● 販路開拓や更なる資金調達に繋がるネットワーク

が挙げられます。以下、個別に説明していきます。

プロダクト系のプロジェクト事例が豊富

クラウドファンディングのプロジェクト対象は多岐に渡ります。

「Makuake」のプロジェクト対象をざっと眺めるだけでも、

● ファッション
● フード
● 店舗開業
● コンテンツ
● アイドル
● 地域活性化

等、様々なプロジェクトが実行されています。

昨年話題となった劇場用アニメ映画「この世界の片隅に」も「Makuake」で製作資金を調達しています。

映画「この世界の片隅に」プロジェクトデータ
第1回プロジェクト 第2回プロジェクト
目標金額 21,600,000円 10,800,000円
調達金額 39,121,920円 32,238,000円
サポーター数 3,374人 3,327人

2回のプロジェクトのサポーター数は延べ6700人。調達した資金は目標額を1千万円近く上回る7千万円超。プロジェクトは大成功に終わりました(*2,*3)。

そんな多くのプロジェクトの中で目を引くのは「プロダクト」「モノづくり」に関するプロジェクト。 特に、下請けを脱却し、オリジナル商品の開発に進んだプロジェクトの事例です。「Makuake」では、B2B(Business to Business)からB2C(Business to Customer)への転換事例が豊富なのです。

例えば、

● 木工の「名古屋木材株式会社」が開発した木製のシステム手帳「iLignos」

[blogcard url=”https://www.makuake.com/project/meimoku/”]
● 金属加工の「株式会社ツカダ」が開発した6in1鍵型便利ツール「Key-Quest」

[blogcard url=”https://www.makuake.com/project/keyquest/”]
● 元・自動車部品メーカーの「Only One」が開発したフィラメントLED電球「Siphon」

[blogcard url=”https://www.makuake.com/project/siphon/”]
等のプロジェクトが公開されています。これらはいずれもクラウドファンディングによる資金調達で商品化され、現在販売中の商品です。

また、新しいプロダクトに対する支援も活発です。例えば、最近、話題のIoT(Internet of things)について「IoTプロダクト」という独自のカテゴリーを作ってプロジェクトを実施しています。

「IoTプロダクト」のカテゴリーでは、

● メガネにつけ、ウインクすれば撮影することができるウェアラブルカメラ「BLINCAM」

[blogcard url=”https://www.makuake.com/project/blincaminc/”]
● 大切なものがすぐに見つかるスマートタグ「Qrio Smart Tag」

[blogcard url=”https://www.makuake.com/project/qrio-smart-tag/”]
等のプロジェクトが紹介されています。

このように、

● モノづくり系中小企業(特に下請け脱却を考えている中小企業)
● 新しいプロダクトでビジネスを始めるスタートアップ企業

等がモデリングし易いプロジェクト事例を豊富に取り揃えているのは「Makuake」の強みだと思います。

販路開拓や更なる資金調達に繋がるネットワーク

他業種とのネットワークを持っていることも「Makuake」は魅力の一つです。

例えば、

● 流通
 伊勢丹、蔦屋書店、HANDS EXPO …。

● 金融機関
 城南信用金庫、千葉銀行、十六銀行…。

等の他業種とのネットワークを持っています。

これらの他業種と連携することによって、クラウドファンディングで資金を調達した後の販路開拓、更なる資金調達に繋げることができるのです。

例えば、伊勢丹には「Makuake」で支援を受けているプロダクトの展示スペースがあります。支援者はインターネットのサイト上でプロダクトを見るだけでなく、実際にプロダクトに触れてから購入することができるわけです。

また、実店舗での展示はバイヤーの目に触れ易いという特徴があります。プロダクトがバイヤーの目に留まれば、新たな販路の開拓にも繋がります。

更に、クラウドファンディングでの成功実績は融資の可否を判断する材料となります。クラウドファンディングでの成功が更なる資金調達に繋がるわけです。

このように、「Makuake」のネットワークをうまく利用することにより、クラウドファンディングによる資金調達の後のビジネス展開、ビジネスを更に上のステージに引き上げる展開を期待できるのです。

参考サイト

(*1)急成長!「Makuake」は他のクラウドファンディングサービスと何が違うのか?(その1) ~All in方式~|スイーツ弁理士・山田龍也の全部戦略!

[blogcard url=”https://yamadatatsuya.com/blog/2017/01/28/makuake_01/”]

(*2)急成長!「Makuake」は他のクラウドファンディングサービスと何が違うのか?(その2) ~サイバーエージェントの資産の活用~|スイーツ弁理士・山田龍也の全部戦略!

[blogcard url=”https://yamadatatsuya.com/blog/2017/01/29/makuake_02/”]

(*3)片渕須直監督による『この世界の片隅に』(原作:こうの史代)のアニメ映画化を応援|Makuake

[blogcard url=”https://www.makuake.com/project/konosekai/”]

(*4)映画『この世界の片隅に』の海外上映を盛り上げるため、片渕監督を現地に送り出したい|Makuake

[blogcard url=”https://www.makuake.com/project/konosekai2/”]

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次