中小企業専門・クロスリンク特許事務所(東京都中央区銀座)所長、弁理士の山田龍也(@sweetsbenrishi)です。
はじめに
先日、弁理士会から、研修の受講状況を知らせる通知が届きました。
直近5年間に受講した研修科目と単位数のリストです。
必要単位はとっくに取得しているので、研修の義務は果たしています。
でも、改めてこのリストを見てみると、色々と思うところがありますねぇ(笑)
今日は、知識が身につく、効果的な勉強法について考えてみたいと思います。
弁理士は研修を受ける義務がある
弁理士は登録してから1年が経つと、「継続研修」が始まります。
実務能力の向上を目的とした義務研修です。
5年が1タームです。
内容はこんな感じ。
● 倫理研修(必須) 10単位
● 業務研修(必須科目) 5単位 <※ 法改正説明会等>
● 業務研修(選択科目) 55単位
5年間に70単位を受講すれば修了ということです。
1年当たり14単位。1箇月に換算すると約1時間。
普通にやっていれば簡単にクリアできる単位数です。
もしクリアできなかった場合はどうなるかというと、「戒告」「権利停止」等の処分が待っています(苦笑)
果たして研修は効果があったのか?
ヤマダの場合、必須科目15単位に加えて、選択科目を187単位を取得していました。
全部で84科目、202単位。
1年当たり約40単位。
1箇月に換算すると3時間20分程度。
リストを眺めてみると、実に様々な研修を受けてきたんだなと思います。
ですが…。
タイトルを見ても、パッと内容が思い浮かばないものも相当数ありました。
● 研修で聞いた内容が「単なる情報」として右から左へ抜けてしまっている
●「使える知識」として定着しておらず、仕事に活かされていない
ということです。
これはもったいない!
「ムダにならない勉強法」で「単なる情報」を「使える知識」に変換する
最近、樺沢紫苑さんの「ムダにならない勉強法」という本を読みました。
この本で著者の樺沢先生はアウトプットの重要性を強調しています。
「見る」「聞く」という受動的な行為(インプット)だけでは、脳に知識が定着しない。
「書く」「話す」という能動的な行為(アウトプット、情報発信)をすることで初めて、脳に知識が定着するということです。
聴きっ放し、ノートを書きっ放しでは勉強したことにならないってことですね。
樺沢先生によれば、アウトプットは3項目に絞るのがコツだそうです。
より具体的には、
●(研修等から得た)「気づき」を3つ
● その気付きに連動する「TODO」を3つ
書くと良いそうです。
あまり欲張らず、1つの研修で大事な「気づき」を3つだけ持って帰る。
そして、その「気づき」から「TODO」を3つリストアップし、確実に行動に変換する。
これで、「単なる情報」を「使える知識」に変換することができるのです。
まとめ
ということで、最近、ヤマダは研修の帰りの電車の中で、こんなことをやっています。
● 「気づき」を3つに絞る
ノートを見直し、内容を整理し、ポイントを3項目まで削ります(3つの「気づき」)。
ノートにはたくさんのメモが残っていますが、思い切ってバッサリいきます。
● 3つの「気づき」から、3つの「TODO」を起こす
3つの「気づき」から、自分の行動をどう変化させるか、仕事に活かすにはどんな手法を採るか、を考え、具体的な行動を3つリストアップする(3つの「TODO」)
知識が身につく、効果的な勉強法です。
オススメですよ!
参考サイト
樺沢紫苑・著「ムダにならない勉強法」(サンマーク出版)
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