知財ニュースを弁理士が解説!(2018年11月3日)

クロスリンク特許事務所(銀座・東銀座・新橋)・弁理士のヤマダです。

はじめに

今日の話題は、

● エスプレッソマシン「Babila(バビラ)」
● 東京ビジネスデザインアワード
● バルミューダ「影が出ないライト」
● 下請力
● しっぽロボ「Qoobo(クーボ)」

などです!

知財ニュースを弁理士が解説!(2018年11月3日)

知的財産やものづくり、ブランドづくりに関するニュースの中からヤマダが独断と偏見でチョイスしたニュースをざっくり解説する「知財ニュースを弁理士が解説!」。

● 技術<特許・実用新案>、デザイン<意匠>、著作物、商品企画等、ものづくりに関するニュース
● ブランド<商標>、不正競争等;ブランドづくりに関するニュース
● その他の気になったニュース

をまとめています!

(1)マニア心をくすぐる|商品企画、差別化

元記事:
素人でも本格カフェの味実現と評判のイタリアの老舗ブランド「Gaggia/ガジア」の全自動エスプレッソマシン『Babila(バビラ)』を使ってみた!|おためし新商品ナビ

 

マニアの世界。そこには常人には理解できない深い深いこだわりがあるものです。

世間一般の人が支持するものを嫌い、細部に拘り、「そこにそんなにお金をかけるの?!」と驚くようなニッチな商品をこよなく愛していたりします。

マニアは自分の気に入ったものには惜しみなく投資をする一方で、自分の拘りポイントから少しでも外れてしまうと一気に興味を失い、そっぽを向きます。

ニッチな商品の企画・開発を考えるなら、マニア、通、オタクの生態をつぶさに観察し、彼らの趣味嗜好を正確に把握することが必要です。造り手側もマニアになる必要があるのです。

(2)ものづくり=技術×デザイン|商品企画、新規事業

元記事:東京都が進める中小企業とデザイナーのマッチングに成功の兆し|ニュースイッチ

 

現代は技術のキャッチアップが早くなり、苦労して画期的な技術を開発しても、すぐにそれを凌駕するような技術が現れたりします。開発当初は画期的であった技術も短期間で一気に陳腐化してしまいます。技術だけでは差別化することが難しい時代なのです。

これからの時代、差別化のポイントとなるのはデザインとブランドです。センスの良いデザインは人の感情を動かします。機能・性能が似たり寄ったりであれば、デザインの良い商品を選ぶのは当たり前だと思いませんか?

製造業は技術力に誇りを持ち、技術を磨くことに意識が行きがちです。しかし、デザインは商品を知ってもらうきっかけになります。デザインの良さで世間の注目を集め、そこから技術の良さが評価されるというケースもあるのです。

(3)専門家向け製品をヒントにする|商品企画、差別化

元記事:ヒントは手術室に! 「影が出ないライト」開発秘話|NIKKEI STYLE

 

最近、専門家が使う道具が注目を集めています。いわゆる「プロ御用達アイテム」です。

汎用品は幅広い層の人に使ってもらうため、使いやすさが重視された設計になっています。これに対し、「プロ御用達アイテム」は高い技術がある人を前提に設計されていたり、一般の人はなかなか遭遇しないようなレアケースにも対応できるように設計されていたりします。汎用品にはない、特殊な機能や性能が付加されているということです。

しかし、最近は一般の人の中にも玄人はだしの人が増えてきました。例えば、料理にしてもプロ顔負けの料理を作る人がいたりします。こういう人は汎用品では満足できないんですね。だから「プロ御用達アイテム」を求めるわけです。

「プロ御用達アイテム」は汎用品にはない機能や性能、品質を追求しています。当然、汎用品より付加価値は高く、製造するのにも手間ひまがかかりますから、製品単価を上げることができます。

プロ向けの商品が、一般の人にも売れないか。一度考えてみましょう。

(4)下請力を活かす|新規事業

元記事:
“下請けスタイル”から生まれた工場廃液用フィルター、世界98カ国で活躍|ニュースイッチ

 

「下請け脱却」を考えている町工場は多いと思います。

しかし、「下請け脱却」はさほど簡単なことではありません。「下請けはしんどい」という声をよく聞きますが、下請けが元請けに守られているという側面もあるのです。

下請け企業はオーダーされたものを作ることには長けています。しかし、自分たちでアイデアを出して商品を企画した経験が少ない、独自の販路を持っているわけでもない。自社商品を作って売るためにはやることは山程あります。これをクリアしていかなければ、下請け脱却はできません。

まず、自分たちの強みは何か認識することから始めるべきです。自分たちが下請けで培ってきた技術は何なのか、他の工場より長けている部分はどこなのか。そこを把握すれば方向性は見えてくるはずです。

顧客の悩み事というのは一つのヒントになります。顧客から悩み事を相談されるということは、顧客はあなたの会社のそこを頼りにしている、そこに強みを感じているという可能性に他ならないないからです。

(5)疑似体験させる|商品企画

元記事:
しっぽロボに注文殺到、人気のわけは?|ニュースイッチ

 

本当の体験をできない人にそれに似た体験をしてもらうことには一定のニーズがあります。

外国に住むことはできないけど、短期間、ホームステイをするとか、宇宙にはいけないけど無重力体験をするとか。本物とは違うけれども、ちょっとだけその気分を味わいたい人がいるということです。

お金がかかる、手間がかかる、地域的な制約がある。そういう様々な理由で本物の体験をする事ができていない人に疑似体験をさせてあげる。ハードルを下げてあげる。そうすれば、人が集まる可能性があるわけです。

例えば、お墓を建てることができない人のために、マンション型のお墓を提供するなんてサービスもありますね。疑似体験ビジネスは飯のタネになるかもしれませんよ。

まとめ

新しい事業を作るというのは簡単ではありません。でも、アイデア次第で、ユニークなビジネスが登場する時代です。

先駆者の成功例を分析して、エッセンスを抜き出し、それを基にして独自のビジネスを作っていきましょう!

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プロフィール

山田 龍也(やまだ たつや)
山田 龍也(やまだ たつや)
ものづくりとブランドづくりの専門家/弁理士/ブロガー。
中小製造業のものづくり、個人事業主のブランドづくりを支援中。
特許・実用新案・意匠・商標の権利取得手続; 知財戦略・商品の差別化戦略の立案; 商品の企画・開発に関するアドバイス; 情報発信を用いたブランディング・マーケティング; が得意。

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