中小企業のためのブランド戦略事例集|「神社声援(ジンジャエール)」

中小企業専門・クロスリンク特許事務所(東京都中央区銀座)の代表弁理士・山田龍也(@sweetsbenrishi)です。

 

「ブランディングが大事」

それはわかっているけれど、

「うちは高級品を扱っているわけじゃないし…。」
「広告費をかけられないからブランディングは無理…。」

 

そんなお悩みをよく聞きます。

でも結論から言ってしまうと、ブランディングには高価な商品もマスメディアでの広告も不要です。

ブランディングはお客様からの信頼を集めるための活動。
その基となる考え方です。

まずは、「ブランディング」とは何かを知りましょう。
その「ブランディング」をあなたの会社、商品、サービスに当てはめていけば、「ブランディング」は徐々に形になってくるのです。

弁理士は商標登録の専門家です。
商標登録はブランディングの活動とは切っても切れない関係にあります。
商標登録の専門家である弁理士の視点から、皆さんのブランディングに役立つ情報をお伝えしていきます。

中小企業のためのブランド戦略事例集|「神社声援(ジンジャエール)」

実際の事例の中から、中小企業のブランド戦略に役立つ事例を紹介・解説する不定期連載企画「中小企業のためのブランド戦略事例集」。

今回の事例は、

  • 「神社声援(ジンジャーエール)」という秀逸なネーミング
  • 「丹波なた豆茶」のパッケージデザイン
  • 「インスタグラム」のロゴ変更
  • 情報発信によるブランド化
  • 広告以外の方法でブランド化する

の豪華5本立てです。

中小企業のためのブランド戦略事例集①|「神社声援(ジンジャエール)」という秀逸なネーミング

 

神社声援(ジンジャーエール)/神田明神のカフェが販売する清涼飲料。

「神社エール」ではなく、「神社声援」とした点がポイントです。
「神社エール」だと俗っぽいというか、ダジャレ感が増します。

「声援」と書いて「エール」と読ませるセンス。
漢字だけにして、神社の持つ厳かなイメージを損なわないようにしている点。
ここがポイントが高いわけです。

パッケージにも四手(紙垂)をモチーフとした模様がデザインされています。
これが神社感を高めています。

ブランドづくりは統一感が大事です。
ぶれてはいけません。

商品の中身、名前、デザイン等をしっかり同じ方向に向けて設計しましょう。
そうすることで、ユーザーも腹落ち、納得してくれます。

 

「神社声援(ジンジャーエール)」爆誕 単なるダジャレじゃない!お祓い済ませたご利益ある品|Jタウンネット

中小企業のためのブランド戦略事例集②|「丹波なた豆茶」のパッケージデザイン

 

真似され難いデザインを考える。

ブランドのシンボルは名前だけではありません。
パッケージデザインも会社や商品のシンボルとなります。
パッケージデザインを見れば、自分の会社の商品であることを理解してもらえる。
そこまで行けばブランディングは成功と言えるでしょう。

自分の商品であることを認識してもらうには独自性、差別化が必要です。
緑茶だから緑色。
日本茶だから商品名は筆文字で縦書き。
固定概念に縛られていると独自性を失い、他の商品と差別化することができません。

他社商品とのコンセプトの違い、ユーザーが得られるメリットの違い。
それらをパッケージにも表現しましょう。

 

大ヒット健康茶 類似品続出をデザイン一新で乗り切る|NIKKEI STYLE

中小企業のためのブランド戦略事例集③|インスタグラムのロゴ変更

 

ロゴには会社の理念を示す。

ロゴはその会社のシンボルです。
どのような理念で商品・サービスを提供しているのかを示さないといけません。
単にカッコいいロゴデザインにすればいいわけではないのです。

Instagramのロゴ変更は象徴的です。
インスタントカメラ風のロゴは「写真共有サービス」であればしっくり来ます。

しかし、今のInstagramは単なる写真共有サービスではありません。
コミュニケーションツール、情報共有の場、情報発信の起点となっています。
ターゲットはカメラ好きに留まらず多様化している。

だから、それを反映したロゴに変更したわけです。

ロゴマークは、例えばターゲットの属性、商品のコンセプト、提供する価値等を包括するもっと広い概念、「会社の理念」を示すものとするようにしましょう。

 

ロゴデザインの変更は、企業の決意表明である|chibico

 

中小企業のためのブランド戦略事例集④|情報発信によるブランド化

 

発信者たれ。フォロワーを最大化せよ。

中小・個人のようなスモールビジネスでは不特定多数を相手にビジネスを展開することが難しいということを頭に入れておくべきです。
少数の熱狂的なファンを作り、その人達を繰り返し商品を買ってくれるリピーターに育てていく方が効果的なのです。

今は個人でも気軽に情報発信をできるインフラが整っています。
SNS、ブログ、ホームページ、メールマガジン…。自分の商品に合った媒体を選び、効果的な情報発信をしていきましょう。
商品やサービスの種類によっては、Youtube等の動画コンテンツ、Instagram等の画像コンテンツも有効です。

 

会社の奴隷から「ブランド人」に生まれ変わるためのシンプルな指針|DIAMOND online

中小企業のためのブランド戦略事例集⑤|広告以外の方法でブランド化する

 

広告なしでもブランド化はできる。

広告は嫌われもの。
そうかもしれません。

テレビの視聴者はCMになると席を立つ。
SNSでも自分の宣伝ばかりしている人は嫌われる。
広告だとわかった時点で無視される。

広告の有効性を否定するつもりはありません。
ただ、中小・個人には使い難いツール、費用対効果の悪いツールと言わざるを得ません。

お金をかけずに自分の商品の認知度を上げる方法。

それは商品の価値を理解してくれそうな人(見込み客)と繋がることです。

ネット集客というと、SEO対策、広告のイメージを持つ人も多いでしょう。
しかし、ネットの使い方はそれだけではありません。

代表的なのが、Facebook、Twitter、Instagram等のSNSです。

まずは自分の商品の良さをわかってくれそうな見込み客と繋がる。
そのような見込み客と関係性を深める。

そういうツールとして使っていきましょう。

 

オーケー、認めよう。広告はもはや「嫌われもの」なのだ|宣伝会議

中小企業のためのブランド戦略事例集|まとめ

「神社声援(ジンジャーエール)」。
秀逸なネーミングだと思います。

皆さんもこのブログを読んでネーミングのセンスを磨いてください(笑)

見込み客にササる良い名前をバンバン考えましょう!

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