商品企画・商品開発のツボ、ものづくりのヒント|2019年1月27日

クロスリンク特許事務所(銀座・東銀座・新橋)・弁理士のヤマダです。

はじめに

「商品企画・商品開発のツボ、ものづくりのヒント」では、ヤマダが独断と偏見でチョイスした

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商品企画・商品開発のツボ、ものづくりのヒント|2019年1月27日

(1)楽して効果を上げる方法を考える

商品企画に困ったら、企画対象の商品で、楽して効果を上げる方法がないか考えてみましょう。

 

「簡単」「らくらく」「手抜き」「ズボラ」「時短」「手間なし」等がキーワードです。

人間は本来、ズボラな生き物です。やらなければいけないことが頭では解っていても、実際に体を動かすのは面倒という人が殆どです。そういう人達に、「この商品なら楽にできますよ」という提案(悪魔の囁き?)をするわけです。

長い間、未解決になっている課題というのはたくさんあります。今まで色々な解決策が提案されてきたけれど、まだこれという解決策は見つかっていない。そういう課題に対して、今までとは違う解決策を提案する。「これならいけそう!」「自分でも取り組めそう!」。そういう期待を抱かせるような商品を考えてみましょう。

 

Twitterで紹介した事例は、「マット型EMS」。

EMSというと、バンドでお腹に巻きつけて電気刺激を与えるものが知られていますが、この商品は上に乗るだけのマット型です。

「ダイエットをしないと!」と思っている人は沢山います。でも、殆どの人は厳しい食事制限やキツイ運動なんかはやりたくないわけですよね?

そういう人達に「乗るだけで痩せられますよ」「お腹に巻きつける必要すらないんですよ」と提案するわけです(笑)

元記事:
素足で乗るだけで脚のエクササイズができるEMSマット|家電Watch

(2)環境に配慮した商品を考える

世の中、エコブームです。エコな商品を考えてみましょう。

 

「天然素材」「再生可能」「リサイクル」「電気(化石エネルギー)を使わない」等がキーワードです。

最近は、食品用ラップですら、シリコーン製で繰り返し使える商品が登場しています。実際にそれが合理的かどうかは別にしてそういう商品を好む人が増えているということです。

あなたの会社の商品が化学薬品や合成樹脂を使っているなら、天然素材・リサイクル素材に変更できないか検討してみるのも一つの方法です。

 

Twitterで紹介した事例は、天然石を利用した調湿パネル「タツタイル」。

よく見る吸湿剤(「ドライペット」「水取りぞうさん」等)は、塩化カルシウムやシリカゲルを使ったものが多く、一般家庭では再生することができず、使い捨てタイプの商品です。

「タツタイル」は湿気のないところに出しておけば乾燥して再利用することができるので、長く使うことができるんです。

元記事:
【クローゼットまで消臭・調湿】タツタイル第二弾「無電源」脱臭ハンガーパネル|Makuake

(3)他社の技術を使うことを考える

不得手な部分はそれを得意としている会社と組むことを考えましょう。

 

どんな会社にも得手・不得手があります。全ての材料や部品を自前で調達しようとすると、苦手な部分がボトルネックとなって商品開発のスピードが鈍るからです。不得手な部分はそれを得意とする会社に任せ、自分は得意なことに専念した方が効率的なのです。

 

「主要部品の全てを我が帝国重工で内製化する」。

ドラマ「下町ロケット」で帝国重工のお偉方が念仏のように唱えていた言葉です。

でも、もう「自前主義」という考え方は古いのです。

あなたの会社が商品開発で引っかかっている部分。他の会社の人に相談したら、「うちの技術でやれば、簡単にできますよ!」と言われるかもしれません。

まずは日頃から他社の技術をよくリサーチしておくことです。

「この技術、うちの商品に使えないかなぁ?」。そういう視点を持つだけで、技術に広がりが出てきます。

 

Twitterで紹介した事例は、森永の焼きチョコ「ベイク」の特許技術を使ったスープスナック。

外をカリっと、中をしっとり仕上げる「ベイク」の特許技術で、本来、液状のスープをスナックの中に閉じ込めています。他社の技術をうまく使って商品化に成功した例です。

元記事:世界のスープをギュッと濃縮!お手軽小腹満たしスナック「WORLD SOUP SNACK(ワールドスープスナック)」|TRINUS

(4)他の人が諦めていることに取り組む

長年、未解決となっている課題に取り組んでみましょう。

 

誰もが諦めている。所詮こんなものと思っている。最初から期待していない。そういうところにビジネスチャンスがあるんです。

定説をひっくり返す。これ、かなりインパクトがありますよ。感動すら与えられます。

 

これは商品企画・商品開発では極めて大事なことです。

みんなが飛びつくところは激戦です。レッドオーシャン。皆が諦めて見向きもしないテーマに取り組むことでその商品のパイオニアとなり、その分野のトップシェアを取ることができるわけです。

 

Twitterで紹介した事例は「破れないストッキング」。

素材に「超高分子量ポリエチレン」を採用し、爪で引っ掻いても、ジッパーに挟み込んでも破れない驚異の耐久性を誇っています。

「ストッキングは破れるもの」という常識を見事に覆しています。ここまでいけば、消耗品のストッキングとは価格帯を揃える必要がありません。商品単価を上げることもできるわけです。

元記事:
Sheertexのストッキング ハンズオン:ぜんぜん破けない、本当にアンブレイカブル #CES2019|GIZMODO

(5)ちょっとした不満を解消してあげる

商品に潜むちょっとした不満を解消してあげましょう。

他の商品に変えるという程の不満ではないけれど、ほんのちょっとした不満。これが結構、くせものです。

商品自体は気に入っているのに、そのちょっとした不満が気になる。そうすると商品全体の評価を下げてしまうことにもなりかねません。そこはクリアにしておいた方がいいわけです。

 

Twitterで紹介した事例は「手早く畳めるエコバッグ」。

レジ袋の有料化が議論される中、エコバッグを使いたいという人は増えています。でも、意外に持ち運ぶときに嵩張る、袋を広げ難い・畳み難い。そういう不満が「レジ袋でいいか…」となって、エコバッグを使わなくなってしまうわけですね。

このエコバッグは両端を持って引っ張ると、一気に帯状に畳める構造になっています。手間いらずで嵩張らない。エコバッグの普及に一役買ってくれそうです。

元記事:
【新製品】一気にたためるバッグ「Shupatto」に北欧テキスタイルブランド「カウニステ」とのコラボモデルが登場|文具のとびら

まとめ

今週のヤマダからのアドバイスは、

(1)楽して効果を上げる方法を考える
(2)環境に配慮した商品を考える
(3)他社の技術を使うことを考える
(4)他の人が諦めていることに取り組む
(5)ちょっとした不満を解消してあげる

でした。商品を企画する際に、「(4)他の人が諦めていることに取り組む」「(5)ちょっとした不満を解消してあげる」は特に大事ですよ。

ぜひ取り組んでみてください!

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プロフィール

山田 龍也(やまだ たつや)
山田 龍也(やまだ たつや)
ものづくりとブランドづくりの専門家/弁理士/ブロガー。
中小製造業のものづくり、個人事業主のブランドづくりを支援中。
特許・実用新案・意匠・商標の権利取得手続; 知財戦略・商品の差別化戦略の立案; 商品の企画・開発に関するアドバイス; 情報発信を用いたブランディング・マーケティング; が得意。
 

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