人気の雛人形「久月」「吉徳」に学ぶキャッチコピーの作り方

クロスリンク特許事務所(銀座・東銀座・新橋)・弁理士のヤマダ(@ta2_ymd)です。

はじめに

そろそろ1月も終わり。お子さんやお孫さんのために雛人形を…なんて考える人も多いのではないでしょうか?

今日は人気の雛人形「久月」「吉徳」からキャッチコピーの作り方を学んでみましょう!

人気の雛人形「久月」「吉徳」に学ぶキャッチコピーの作り方

キャッチコピーはお店や商品・サービスを宣伝するための短い文章です。

ウィキペディアでは、

広告のうち商品や作品(あるいはその広告の本文)に惹きつけられるように掲げられるインパクトを持たせたコピー。

キャッチコピー|ウィキペディア

と説明されています。

(1)「久月」「吉徳」のキャッチコピーの内容

それでは、「久月」「吉徳」のキャッチコピーを紹介していきます。

 

まずは「久月」から。

「久月」のキャッチコピーは「人形の久月」

テレビCMでもおなじみですよね。この時期になると良く耳にします。「にんぎょーのきゅーげつー♪」のあのメロディー。子供の頃、歌った人も多いのではないでしょうか?

日本全国、老若男女に至るまで浸透しているキャッチフレーズと言えます。

 

お次は「吉徳」。

「吉徳」のキャッチコピーは「人形は顔がいのち」「顔がいのちの吉徳」です。

こちらも有名ですね。テレビCMでよく流れている「かおがいのちーの よーしーとーくー♪」です。

「久月」の「人形の久月」と肩を並べる、雛人形の有名キャッチコピーと言えそうです。

(2)「久月」「吉徳」のキャッチコピーの特徴

では、「久月」と「吉徳」のキャッチコピーの特徴を分析していきます。

 

まずは「久月」の「人形の久月」から。

「久月」は屋号そのものですから、ポイントは「人形の」の部分です。

ここでアピールしているのは業種・業界、扱っている商品です。久月が何のお店かを明確にしているわけです。

その上で、「人形と言えば久月でしょう!」と訴えています。自分の店は人形業界でナンバー1だ、トップだというプライドを感じさせるキャッチコピーです。

 

お次は「吉徳」の「人形は顔がいのち」「顔がいのちの吉徳」

このキャッチコピーのポイントは「顔がいのち」の部分です。

ここでアピールしているのは自分の商品の特徴です。どんな人形を売っているのかを明確にしているわけです。

自分たちがどんなこだわりを持って人形を作っているのかをアピールするキャッチコピーになっています。

(3)良いキャッチコピーのポイント

キャッチコピーは短い文章でお客様を惹き付ける必要があります。

具体的には、

(1)シンプルであること
(2)インパクトがあること
(3)お客様がそのお店を訪れ、商品やサービスを買いたくなるような魅力に溢れていること

が大事です。

「久月」の「人形の久月」も、「吉徳」の「顔がいのち」も、シンプルでインパクトはあります。(1)と(2)の条件は満たしているわけです。

 

そうすると、この2つのキャッチポイントの勝敗を分けるポイントは、

(3)お客様がそのお店を訪れ、商品やサービスを買いたくなるような魅力に溢れていること

になりそうです。

 

結論から言ってしまうと、ヤマダは「吉徳」の「顔がいのち」に軍配を上げます。

 

「久月」の「人形の久月」は、「人形と言えば久月でしょう!」と訴えているわけです。

ただ、残念ながら、このキャッチコピーを見るだけでは、その根拠が不明確なんですよね。売上なのか、歴史や伝統なのか、人形の品質なのか。何に自信をもって「久月が一番」といっているのかが若干分かり難い。ともすると、独りよがりな感じが出てしまい、お客様を置き去りにしてしまう危険性があるキャッチコピーと言えます。

 

これに対し、「吉徳」の「顔がいのち」は、商品の特徴や自分たちのこだわりポイントをアピールしています。

自分たちの商品の特徴を説明し、他社の商品と差別化し、自分独自のポジションを確立するという意味で、良いキャッチコピーです。このように自分のポジションを確立し、「旗を立てる」ことができると、その「旗」に興味を持った人が集まってくるんです。

あとはお店を訪れたお客様が「あぁ。やっぱり吉徳の人形は顔がいいね!」と言ってもらえるような商品を提供することです。商品への納得感・満足感がお客様との信頼関係を築き、ファンやリピーターを作ります。そうなれば、紹介もどんどん発生するはずです。

最近は、ありきたりでない商品、他にはない特徴を持った商品、自分の希望にピッタリ合った商品を求める人が増えています。他の人と同じような大量生産品では満足できない人が増えているということです。そのような世相の中では、「顔がいのち」のような商品の特徴や独自性をアピールするキャッチコピーが効果的なんです!

 

考えてみると、「かおがいのちーの よーしーとーくー♪」って、私が子供の頃からTVで流れていた気がします。もう、かれこれ50年以上、放映しているのではないでしょうか?

この激動の時代に、50年以上、一貫して同じキャッチコピーを使い続けている、コンセプトに全くブレがないって、すごくないですか?!

ブランドづくりには、こういう継続的な情報発信、刷り込みが大事なんです。

まとめ

店名や商品名だけでなく、キャッチコピーもお客様を惹き付けるアイテムとして重要です。

「あまり考えていなかった!」という方はこれを機にキャッチコピーの見直しをしてみてください!

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プロフィール

山田 龍也(やまだ たつや)
山田 龍也(やまだ たつや)
ものづくりとブランドづくりの専門家/弁理士/ブロガー。
中小製造業のものづくり、個人事業主のブランドづくりを支援中。
特許・実用新案・意匠・商標の権利取得手続; 知財戦略・商品の差別化戦略の立案; 商品の企画・開発に関するアドバイス; 情報発信を用いたブランディング・マーケティング; が得意。

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