商品開発のヒント|売れる商品の作り方

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商品開発のヒント|はじめに

今日のテーマは、売れる商品の作り方です。

堀江貴文さんの動画番組「ホリエモンちゃんねる」を視ていたら、飲食とアパレルのビジネスについて話をしていました。
その話を聴いていて、「これ、一般的な製造業・ものづくり企業も同じだなぁ」と思ったんですよね。

ZOZOTOWNを分析!【MB×堀江貴文】|YouTube

ということで、この動画番組で得た気づきをまとめてみます。

商品開発のヒント①|「良い商品を作れば売れる」という考え方を捨てる

第1のポイントは、「良い商品を作れば売れる」という考え方を捨てる、ということです。

良い商品を作れば売れる。
この考え方はものづくりの世界に根強く残っています。

でも、「良い商品」であることと、「売れる商品」であることは本来、別の話です。
品質や機能の面から見れば「良い商品」が売れないこともあるし、「良くない商品」でも売れるものは売れるわけです。

また、作り手が定義する「良い商品」が、必ずしも買い手の思う「良い商品」とは合致するとは限りません。
作り手の思いが勝ち過ぎて、買い手の求めていない過剰品質の商品を作ってしまうこともあるでしょう。

更に、今の時代、技術のキャッチアップが早くなっています。
仮に「良い商品」を作り出したとしても、それはライバル会社の商品に性能面ですぐに追いつかれてしまいます。
技術の面で差別化することが難しくなっているのです。

良い商品を作ることを目指すのではなく、売れる商品を作ることを目指すべきなのです。

商品開発のヒント②|商品以外の部分を工夫する

第2のポイントは商品以外の部分を工夫する、ということです。

番組の中で、堀江さんはこんなことを言っていました。

  • 飲食はレッドオーシャンと言われているけど、そんなことはない
  • 料理の技術や味ではなく、接客やブランディングが大事
  • 調理技術は学ぶのに、経営を学ぼうとしない(ビジネスの視点に欠ける)

飲食業界の「料理の技術や味」は、製造業で言えば「商品の品質や機能」に対応します。
売れるかどうかはそこだけではないということです。

例えば、高級食パンの乃が美では、商品のパンを高級な和紙の手提げ袋に入れています。
こうすることで、ちょっとした手土産としても恥ずかしくない体裁を整え、手土産としての売上を伸ばしているのです。

他にも、サポートサービスが充実しているといったことも商品が選ばれる理由になるでしょうね。

商品を売っておしまいでは勿体ない。
商品の購入前から購入後に至るまでのお客様の行動をつぶさに解析する。
そして、何か他社商品と差別化できる取り組みができないか考えてみることが大事です。

商品開発のヒント③|売れている商品と戦うのではなく味方にする

第3のポイントは売れている商品と戦うのではなく味方にする、ということです。

この番組の中で、こんな事例が紹介されていました。

ユニクロの一番売れ筋のコートの内側に着るとカッコいいミドルコートを作ったらバカ売れした

普通の人はユニクロで売れているコートがあったら、それと同じようなものを作ろうと考えてしまいます。
それはユニクロの二番煎じなわけですから、売るのは至難の業です。
似たような服であれば、本家であるユニクロで買えばいいわけですから。

そうではなく、ユニクロの売れ筋の服と合わせる服を作る。
売れ筋の商品と相乗効果を得られるような商品を作る。
そうすると、ユニクロの売れ筋の服を買った人を自分の顧客に取り込むことができる可能性が出てくるわけです。

ユニクロと戦うのではなく、共存する方法を考えるということです。

他のジャンルで言えば、iPhone用のケースも同じような考え方です。

人気商品のiPhoneは沢山の人が買います。
そうすると、iPhoneの数だけ、ケースが売れる可能性があるわけです。

しかも、iPhoneは定期的にモデルチェンジをして形が変わります。
そうすると、その形に合ったケースが必要になる。
iPhoneがモデルチェンジの度にケースも買ってもらえるということです。

他社の売れ筋商品に喧嘩を売れば、そこには厳しい競争が待っています。
あまりよいことはありません。

そうであれば、他社商品と共存する方法を考える方が賢いのです。

商品開発のヒント|まとめ

売れる商品の作り方のポイントは、

  1. 「良い商品を作れば売れる」という考え方を捨てる
  2. 商品以外の部分を工夫する
  3. 売れている商品と戦うのではなく味方にする

でした。

「良い商品を作れば売れる」というのは、「そうであって欲しい」という作り手の願いなのかもしれません。
でも、現実はそれほど優しくありません。
買い手がどんな理由で商品を選ぶのか、じっくり分析する必要がありそうです。

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