ビジネスモデル・儲かる仕組みの作り方|得意な商品+αを考える

最近、こんなニュースを見かけました。

ワインのようなボトルに入って5000円 意外な進化を遂げていた日本の「お茶」|ITmedia

この記事には「お茶」を使った多種多様なビジネスが紹介されています。
これらの事例を分析してみると、自分の「得意な商品」に「+αの価値」を足すことで様々なビジネスモデル・儲ける仕組みを作れることがわかります。

今日は「お茶」を題材にビジネスモデル・儲ける仕組みを考えていきます。

商品に加える「+α」の形態としては、以下のようなものが考えられます。

① +高機能(高機能化)
② +高級感・希少性(レア化)
③ +別の商品(コラボ・マリアージュ)
④ +体験(サービス化)

では、それぞれのポイントについて解説していきます。

目次

ビジネスモデル・儲かる仕組みの作り方①|得意な商品+高機能

ビジネスモデル・儲かる仕組みの作り方、1つ目の方法は、

高機能をプラスする(高機能化)というやり方です。

例えば、花王の「ヘルシア緑茶」は、脂肪の分解と消費に働く酵素の活性を高める茶カテキンという機能性の成分を含むことで「特定保健用食品(トクホ)」の認定を受けています。

お茶に「これを飲めば痩せられる」という機能を足すことで購買意欲をそそるわけです。
そうすると、普通のペットボトルのお茶より高くても買ってみようかという心理が働きますよね。

このように、高機能をプラスすることで商品に付加価値を付け、購買意欲をそそり、商品の単価を上げることができるのです。

ビジネスモデル・儲かる仕組みの作り方②|得意な商品+高級感・希少性

ビジネスモデル・儲かる仕組みの作り方、2つ目の方法は、

高級感や希少性をプラスする(レア化)というやり方です。

例えば、先程の記事で紹介されていた超プレミアム日本茶「玉露ほうじ茶 KAHO 香炉」は、

  • 茶師十段の山口真也氏が目利き
  • 高度な焙煎技術が生み出す、贅沢は風味
  • ワインボトルのような高級感漂うボトル入り

等を売りにし、高級感や希少性を全面に打ち出しています。

こういう希少性がお茶マニアのコレクター心をくすぐるわけです。
「一度は飲んでみたい!」って思うんですよね。

先程の高機能化だと500mLのPETボトルでせいぜい数十円程度の単価UP。
こちらのレア化・プレミアム化路線だと、更に高い価格で買ってもらうことも可能となります。

ビジネスモデル・儲かる仕組みの作り方③|得意な商品+別の商品

ビジネスモデル・儲かる仕組みの作り方、3つ目の方法は、

別の商品をプラスする(コラボ・マリアージュ)というやり方です。

例えば、

  • 和カフェ(お茶+スイーツ)
  • お茶割りカクテル(お茶+お酒)
  • お茶ペアリング(お茶+料理)

等ですね。

  • お茶に合う和スイーツ
  • お茶の風味を活かしたカクテル
  • お茶に合う料理

こういう商品と組み合わせることでお茶の潜在能力が引き出されます。
別の商品との相乗効果を期待することができ、各々の商品を単品で売るよりも高く売ることが可能となるわけです。

ビジネスモデル・儲かる仕組みの作り方④|得意な商品+体験

ビジネスモデル・儲かる仕組みの作り方、4つ目の方法は、

体験をプラスする(サービス化)というやり方です。

例えば、

  • 「CHAYA 1899 TOKYO」(お茶をコンセプトにしたホテル)
  • 「ティーツーリズム」(お茶をテーマにした旅行・宿泊)

等です。

ただ、商品とその場でしか味わえない体験をセットにして売る。
こうすることで、ただ商品を売った時とは違う付加価値が生まれ、顧客単価を上げることができるわけです。

ビジネスモデル・儲かる仕組みの作り方|まとめ

今日は「お茶」を題材に、ビジネスモデル・儲かる仕組みの作り方を考えてみました。
いかがでしたか?

ビジネスモデル・儲かる仕組みの4つのパターンを復習しておきましょう。

① +高機能(高機能化)
② +高級感・希少性(レア化)
③ +別の商品(コラボ・マリアージュ)
④ +体験(サービス化)

大事なのは自分が得意としている商品をきちんと使い倒すことです。
大抵の場合、折角、人気の商品を持っていてもその潜在能力を使い切っていません。

一つの商品を売るにも、

  1. 単品で売るにしても売り方を変えてみる
  2. 他の商品と組み合わせて売る
  3. サービスと組み合わせて売る

等、色々な売り方があります。

商品の可能性を引き出して儲かる仕組みを作っていきましょう!

山田 龍也
この記事を書いた人
弁理士/ネーミングプロデューサー/テキスト職人。中小製造業によくある「良い商品なのに売れない」のお悩みをローテク製品の特許取得、知的財産(特許・商標)を活用したブランドづくり、商品名のネーミングで解決している。

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