はじめに
「TASKプロジェクト」って聞いたことありますか?
東京の下町5区が共同で行う、ものづくり産業を活性化させるためのプロジェクトなんです。
今日は「TASKプロジェクト」の取り組みについて紹介します。
TASKプロジェクトとは
「TASKプロジェクト」のwebサイト(*1)には、
TASKプロジェクトとは台東区(T)、荒川区(A)、足立区(A)、墨田区(S)、葛飾区(K)の5区共同の産業活性化プロジェクトです。
とあります。
この5区の頭文字を取って「TASK」と名づけられたんですね。
この5区は東京23区の中では東側、城東地区に属しています。
なぜこの5区が集結したかというと、
このTASK地域の5区には、多くの工場が集積しており、合わせると約1万2000工場、23区全体の4割を超える“モノづくり”の地域
だから、だそうです(*1)。
ヤマダは荒川区在住です。
が、まさか荒川区がものづくりの街だったとは!全く知りませんでした。
TASKプロジェクトの最大のイベントはTASKものづくり大賞
TASKプロジェクトの主な事業内容としては、
- TASKものづくり大賞の表彰
- 販売支援事業
- 工場見学ツアーや交流会の実施
等が挙げられます(*2)。
中でも、最も大きな事業はTASKものづくり大賞の表彰です。
TASKものづくり大賞の目的は、B2C(Business to consumer、対消費者取引)に挑戦する企業や町工場を支援することです。
応募者の殆どは、B2B(Business to Business、企業間取引)、下請け(依頼されたものを作る)という業態でやってきた企業や町工場です。
これらの企業・町工場が産み出した生活提案商品を審査・表彰し、賞金を授与する他、展示即売会を企画したりバイヤーとの商談機会を設ける等して、一般消費者への販売PRに関する支援を行っています(*3)。
第12回TASKものづくり大賞受賞製品のご紹介
それでは、昨年行われた第12回 TASKものづくり大賞の受賞製品の中から、ヤマダの印象に残った製品を紹介します。
大賞「BUMPYTEX-BOOKCOVER」<東京パック>
「BUMPYTEX-BOOKCOVER」は真空成型を利用して、立体造形を施した、ユニークなブックカバーです。
バケットやワッフルの質感が伝わってきますね。
画像と立体形状をシンクロさせることにより、従来のブックカバーとは一線を画する独自性を持った製品です。
(引用元:第12回TASKものづくり大賞受賞製品集(*4))
優秀賞「TECHNO BELL」(東京ベル製作所)
スポーツ用自転車に特化したスタイリッシュなベルです。
最近、スポーツ用自転車を街乗りに使う人も増えています。
街乗り用ならベルも付けておきたい。
でも従来の自転車用ベルはダサい。
そんなお悩みを解決してくれる製品です。
ニッチなマーケットですが、このようなスタイリッシュなベルを求めている人は一定数いるはずです。
(引用元:第12回TASKものづくり大賞受賞製品集(*4))
奨励賞「リポブロック」
リポブロックは1辺15mmの立方体形状のブロック玩具です。
六面に穴が開いていて6方向にパーツを繋げることができるようになっています。
ジョイントも5種類あって、360°回転させることが可能です(*5)。
僕らが子供の頃、遊んでいたブロック玩具とは全く別ものです。
ブロック同士の組み合わせに自由度があり、多様な造形を楽しむことができます。
色彩も豊か。知育玩具としてはもってこいではないでしょうか?
(引用元:第12回TASKものづくり大賞受賞製品集(*4))
まとめ
最近、町おこしのために、自治体がものづくり企業を支援するプロジェクトが盛んです。
墨田区が独自に行っている「すみだモダン」などもその一つです(*6)。
下請け脱却、B2CからB2Bへの転換を目指している企業や町工場の皆さん。これらのプロジェクトを利用するのも一つの方法ですよ!
参考サイト
(*1)TASKプロジェクトとは|TASKプロジェクト
(*2)事業紹介|TASKプロジェクト
(*3)TASKものづくり大賞とは|TASKプロジェクト
(*4)第12回TASKものづくり大賞受賞製品集|TASKプロジェクト
(*5)リポブロックとは|リポブロック
(*6)すみだモダンブランド認証事業とは|すみだ地域ブランド戦略
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